って話をしてて、
「たぶんトドメさしたのはレッドドラゴン」って私は思ってて、実際そういったんですけど、今回はそのへんに関する整理みたいな話。
※1 ここで言ってるのはいわゆる「商業単行本リプレイ」のこと。雑誌やサプリメントに掲載されたもの、同人、動画なんかはひとまず除きます。まぁ、どんだけ減ってもゼロにはならんだろうとは思うけど、そのへんまで話が進めばよし、進まなくても後日触れるかもしれません。
いわゆる「RPFレッドドラゴン(以下レッドラ)」の売りって「プレイヤーは全員プロの作家」「いちキャンペには過大すぎる世界設定」「プロが作曲したサントラ」「グッドスマイルカンパニー製作のフィギュアやジオラマ」「マルチメディア展開」etc。ようは、普通に遊ぶぶんには過大すぎる、というよりまるで不要のリソースをつぎ込んで「ファン向けの物語(コンテンツ)を提供する」ところにあったわけです。
逆に言えば、リプレイコンテンツをつくる事に関してこれ以上の環境というものは現状ではほぼありえないということでもあって、つまり今後どんなリプレイが出てこようともレッドラに比べれば「手を抜いてる」ってことになっちゃうんですよね。
もちろん、実際には読み手の嗜好や傾向その他によって「レッドラより面白いリプレイ」はいくらでも出てくる可能性があるし、実際には私もレッドラより好きなリプレイはたくさんあるんですけど、だからといってレッドラ以上に「本気」のリプレイはいまの環境(※2)からはそうそう出てこないだろうとも言い切れちゃうんですよね。
※2 あくまで一例を挙げると、もっとVRが整備されて臨場感を高められたりとか、アクセスしやすくて集金に便利な動画配信とか、ともかく革新的な表現環境でも出てくればこの限りじゃない、ってことです。
このような環境で商業リプレイを安定して供給しようとなればそりゃー固定ファンがいて計算のできるソードワールドか、読んでそのまま遊ぶこともできるサイコロフィクションぐらいしかなかろう、ってことになっちゃうのはいたしかたない。面白ければ売れる(※3)わけでもなく、さらに言えば利益を出すメソッド(※4)も行方不明であると。
※3 これが例えば、レッドラのマルチメディア展開がもちょっとうまくいってたりすればほかにチャレンジするところもあったかもしれないんだけど、まぁ実際どうだったのかは言うまでもなく・・・
※4 ライトノベルをなろう系が席巻してるのはなんでなの、って話ですね。
だからまー、リプレイ自体を今後どうやって提供するか(※4)(※5)って方へシフトするか、さもなくばこのまま環境が変わるまで細々と命脈をつなぐかどっちかだ、ってのがいまのところの結論。実際、同人誌ではそこそこやってる人いますよな。需要も供給もあるんだけど商業じゃ出しにくいものになってしまったと。
※4 他のコンテンツのオマケとして配信するのが現実的でしょうなぁ。原作本や円盤、あとはネットニュース。新聞の連載小説みたいなものか。そういやロードス島戦記も最初はコンピュータ雑誌のいちコーナーだったのだから単に歴史が繰り返してるだけともいえる。
※5 個人的には、いまFEARとかたまに出してるデータつきの攻略本サイズのやつでべつに構わなかったりするんですけどね。ゲーム遊ぶ参考にするのならむしろ自然な方向性のはずなんですけどw
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