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2018年02月04日20:12

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2018/1/31皆既月食(その3/全経過連続撮影)

 先月31日にあった皆既月食、全経過連続撮影したものが仕上がったのでアップします。

 天気予報では曇り空で厳しいということでしたが、実際には若干の薄雲が広がっている程度の快晴の天気で月食の開始を迎えました。気象衛星の画像を見たところ、ギリギリ最後まで晴天が持ちそうな感じだったので、思い切って東京スカイツリーを前景にした全経過の連続撮影に挑みました。

東京天空樹星景〜天望、皆既月食全経過
フォト

2018年1月31日20時48分から24時12分まで6分おき(比較明合成)、 1/2秒露光+1秒露光+2秒露光(皆既食)/1/400秒露光+1/200秒露光+1/100秒露光(部分食)、EF-S 10-18mmF4.5-5.6IS STM(16mm,F5.6) 、キヤノンEOS Kiss X50(ISO800, JPEG)、固定撮影、東京都墨田区向島にて
※1220万画素のうち、1010万画素相当の範囲をトリミング。 部分食後半の雲越しの撮影ではシャッタースピードを適宜落として撮影。

 部分食開始時にあった薄雲もやがてほとんどなくなって、皆既食の間はクリアな晴天に恵まれました。後半の部分食終了まで残り40分ほどになって急に雲が増えて、雲越しに月が見え隠れする厳しい状況になりましたが、なんとか全過程が終了するまで天気が持ちこたえてくれました。撮影終了から終電までわずか14分、大急ぎで機材を撤収して駅に向かいました。

 画像処理は、当初からわかっていたことですが、スカイツリー部分の仕上げで手こずることになりました。ライディングが22時を境にバレンタインライディング『ラブリーショコラ』から通常ライディング『雅』に切り替わってしまったため、単純に全ての元画像を重ねると、色合いも明るさの分布も全く違う両者のライディングが混ざってしまい、妙な色合いになってしまうのです。そんなわけで、結局スカイツリー部分については『ラブリーショコラ』か『雅』のどちらか一方を選ぶことになったのですが、月との明るさとのバランスが良く撮影時期も明確にできる『ラブリーショコラ』のデータのみを使った画像で仕上げることにしました。

 それ以外にも、近くの街灯によるゴーストを消したり、雲越しの撮影になった終盤部分の月の調子を揃えたり、広角レンズ特有のパースの補正をしたりと、2012年にあった金環日食の時と同じくらいの手数がかかる作業でした。しかし、手間がかかって苦労しただけに、撮影前に思い描いていたイメージ通りの仕上がりが得られました。全過程の月の変化の経過を捉えつつ、部分食後半が雲が多い中のギリギリの状況だったことも表現できました。

 終盤はほとんど賭けに近い状況でしたが、スローシャッターで強引に切り抜け、欠撮なしの全経過連続撮影の作品にすることができました。
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