皆様、こんにちは。
(1)楽譜全集の乱丁部さがし
目的:
乱丁状態を探すこと。
方法:
2018年1月1日から1月30日まで、カールース版によるバッハの「教会カンターター」全曲(BWV1〜BWV200)作品番号順とアーノンクール&レオンハルトのテレフンケン(ダス・アルテベルク・シリーズ)のドイツ盤CDとを照合しながら、カールース版に乱丁があるか否かをチェックしました。
(数々の演奏・録音のソフトを所有しておりますが、作品番号順のものは、アーノンクール&レオンハルトのテレフンケン盤しかありません。)
結果:
カールース版の第10巻に掲載されたカンターター第112番(BWV112)と第113番(BWV113)に乱丁があり、1月31日に、ヤマハ銀座店3階楽譜売り場に電話連絡しました。
1月31日、担当の堀さんは休暇のため、代わりに越智さんが受け入れてくれました。
乱丁状態:
BWV112番 上頁 544頁以降終曲(560頁)まで、楽譜が掲載されていない
下頁 46以降 同上
BWV113番 表紙に該当する頁がない
上頁561頁から576頁まで、天地逆(上下逆)綴込み
下頁3〜18頁 同上
依頼事項:
私が今回購入したカールース全集のロット分の全てが乱丁を来していると想われるので、第10巻のみを見直しし、乱丁がないものが出来上がった次第、送付して欲しい旨を伝えた。
私は職業として楽譜を使用していないため、1年後でもイイので、乱丁部を修整した第10巻のみを、出来上がり次第送付して欲しいことを伝えました。
対応:
乱丁があったことを承り、ヤマハの楽譜輸入担当に伝え、カールースに問い合わせをするので、かなり時間がかかるので待って欲しいとのことでした。
カールース社から応答があれば、その都度、連絡を入れてくれるとのことでした。
備考:
昭和50年(1975年)から種々の楽譜を収集してきて、3000冊余り所有しておりますが、乱丁部は頻繁に数多く診られました。
レアー・ケースでないので、今回も別に驚きませんでした。
乱丁部が一か所でもあれば、それは完成品(商品)でないため、訂正・修正を願うのは当然です。
今までに、このような要求・要望を頻繁に行い、改正してくれた楽譜メーカーも多くありました。
通常、半年から1年後、早くても三か月後に、納品されていました。
職業(指揮者、演奏家、教授、他)で楽譜を使用している人であれば、納品期間(半年から1年後、早くても三か月後)は待てないですよね。
輸入楽譜代理店のヤマハ銀座店やアカディミアで、このようなトラブルも頻繁に起こっていることを昭和末期に聞いたことがありました。
指揮者や演奏家達、コンサート日に間に合わないで困惑していることも事実だそうです。
(2)全200曲全てが掲載されていない理由
要望事項:
カールース社の今回の楽譜全集で、作品番号が存在しているにも関わらず、楽譜が掲載されていない作品がある理由を知りたいので、カールース社へヒアリングして欲しい。
私の見解:
経験則によれば、「偽作と想われた作品はカットした」と推察できるから。
バッハ自身が確実に作曲したものだけを掲載し、偽作は掲載しなかったと推察した。
カットした作品:
BWV15番、53番、141番、142番、145番、160番、189番、200番の8曲
別巻として、BWV11番(別巻第6巻)と118番(別巻第17巻)の2曲を掲載してあった。
昭和50年(1975年)から収集し始めたスチューデント(学生用)ポケット・スコアー(携帯用楽譜)には、偽作分も掲載されていました。
今回のカールース社の全作品200曲を掲載した宣伝広告は「虚偽表示」に該当します。
「偽作は除外した」との注意書きがあれば、「虚偽表示」に該当しませんが。
このような状況下であり、今まで収集したポケット・スコアーは、全て廃棄処分できない結果となりました。
今回のチェックした結果報告と感想でした。
関連日記:
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1964424272&owner_id=19347649
感謝
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