■優勝の栃ノ心は14勝1敗=大相撲初場所千秋楽
(時事通信社 - 01月28日 18:00)
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大相撲一月場所千秋楽、昨日初優勝を決めた栃ノ心は合い口の良くない遠藤の上手を切って一直線の押し出しに退け、14勝1敗として“有終の美”を飾りました。10連勝から4連敗の横綱鶴竜は大関豪栄道を、大関高安は関脇御嶽海をそれぞれ上手投げに仕留め、鶴竜は11勝4敗、高安は後半に盛り返して栃ノ心に次ぐ12勝3敗で一月場所を終えました。
それにしても、今場所の栃ノ心は無類の強さが目立った15日間と言う印象でしたね。優勝の決まった後の今日の一番も、これまで苦戦していた相撲巧者の遠藤に立ち合い当たって浅く右を差して左腕で差し手を抱えながら遠藤に左上手を掴まれるも構わず前に出て、右で掬って上手を切って押し出して勝負あり。“有終の美”を飾ることにこだわった一番で今場所を終え、殊勲賞と技能賞をゲット。上半身の筋肉がさらに増し、体つき自体が違うと言う印象もあったようですが、幕下55枚目から這い上がって帰り入幕までの場所をすべて制してきた頃を思い出させる気迫に溢れた15日間でもあったと思います。この好調さが来場所に続くとなれば大関昇進への足掛かりができるとの期待もあり、次の三月場所に注目が集まると思います。
さて今場所の三賞ですが、栃ノ心の他、敢闘賞に東前頭十四枚目の阿炎、東前頭十六枚目の竜電の二人の新入幕が受賞。既に10番の竜電が無条件に受賞が決まった一方、「今日勝つこと」が条件だった阿炎でしたが実力者の松鳳山を押し出しで制して二桁に乗せ、人気に応える受賞となりました。
その他。四敗だった英乃海が敗れて決定戦となった十両優勝は東筆頭の妙義龍が優勝、三段目優勝は西八枚目の魁勝(浅香山部屋)、序二段優勝は東二十八枚目の魁鵬(友綱部屋)、序ノ口優勝は西二十枚目の塚原(春日野部屋)がそれぞれ決定戦を制しました。
また、十両の取組途中の協会の御挨拶では八角理事長(第61代横綱北勝海)が冒頭「初めに」と断りを入れ、「大相撲ファンの皆様には昨年末からご心配をおかけしており、おわび申し上げます。それらの問題については相撲協会は真剣に再発防止に取り組んで参ります」と続け、謝罪の一言を発したようですが、場所中にも大砂嵐の無免許運転の一件に加え、春日野部屋の過去の力士の暴行事件が明るみに出るなど「土俵の外」での出来事に振り回された印象がありましたが、そんな“外界の空気”を吹っ飛ばすような充実した取り口で今場所を制した栃ノ心に加えて新入幕の竜電と阿炎、帰り入幕で9番に乗せた豊山と朝乃山など、何組かのライバル関係の切磋琢磨が場所を盛り上げているように感じました。先場所注目だった貴景勝と阿武咲は負け越しと途中休場の不発に終わりましたが、今日の三段目、序二段、序ノ口の優勝決定戦を戦ったのが学生、少年時代からのライバルの二人だったこともあり、これからはいくつかのライバル関係が土俵を盛り上げるようになっていくのではと思います。
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