第１試合
堀口恭司×マネル・ケイプ
ケイプは黒人特有のバネがあり身体能力抜群。加えて攻撃的な性格と言うのか、もちろん実際のところは知らないけど、試合前の相手に対する挑発とか結構キツイ。山本アーセンが瞬殺された恨みとか俺には無いが、でもあまり良いイメージは持ってない。
対する堀口だけど、確かに強いね。まず筋力がケタ違い。打撃も１発１発が重い。これは『一撃必殺』を標榜する空手がベースにあることも関係あるのかな。アメリカでみっちりトレーニング積んでるから尚更パワーがある。やはり格闘技は筋力、特に腕力が重要なのかもしれない。加えて堀口もかなりイケイケな性格で、冷静に戦っていながら突然キレて爆発する一面もあるから、これは噛み合う試合を予想していたが、なかなか面白い試合だった。ケイプもかなり強かったけどスピードで堀口は互角。パワーとテクニックでは堀口が上回った。
しかし偶然のバッティングで一瞬堀口の意識が飛んだようだったから、この時はヒヤリとしたな。
第３試合
那須川天心×浜本キャット雄大
まず浜本の『キャット』ってニックネームが引っ掛かる。ネコは家でリラックスしてる時はぐんにゃりしているが、実は極めて獰猛で、自分の何倍もある人間にもケンカを売ることがある猛獣だ。格闘家のニックネームとしては解るんだけど、なんか笑っちゃうよね。まぁそれはいいんだけど。
浜本はミャンマーに乗り込み、『世界で最も過酷な格闘技』と言われる同国の『ミャンマーラウェイ』のチャンピオンに輝いたという猛者。これはバンテージを巻いただけのほぼ素手の状態で殴り合い、肘、膝、頭突き、投げ、関節、締め、場合によっては金的もOKと言う何でもアリな格闘技だそうだ。
確かに過酷な競技なんだろうけど、でも『だから強い』とは限らない。特に今回はキックボクシングのルールだから、浜本が肘打ちや頭突きが得意な選手だったりしたら、今回はその得意技を封印しなきゃならないのだから、逆に大いに不利だ。まぁその辺を考慮しなくても、天心とはだいぶ実力差があったように見える。
第６試合
朝倉カンナ×マリア・オリベイラ
これは正直負けるんじゃないかと思ってた。あのリーチの長い打撃をかい潜って懐に飛び込めるのか心配だったけど、蓋を開けてみればいとも簡単にタックルを仕掛け、グランドで腕十字。オリベイラの打撃を攻略できたことは大きな自信になったんじゃないかな。
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