立憲民主党が共産党との共闘を進めないのは、私見だが立憲民主党は共産党による党の乗っ取りを恐れたのではないかと感じました。
それに加えて、立憲民主党のモットーは建前上であるけれども、権力は憲法というルールに基づき認められているという立憲主義の尊重と、皆で話し合って納得できるように物事を決めていくという民主主義の理念を両輪とした立憲民主主義の考え方を軸とし、党代表の枝野幸男氏は政策実現に向けたプロセスにおいて、現在のトップダウン型(リーダーが意思決定しその実行を下に伝達する上意下達方式)ではなく、ボトムアップ型(下からの意見を吸い上げて全体をまとめていく下意上達方式)の経済や社会に変えていかなければならないとの認識を持っています。
立憲民主党のスタンスは草の根からの民主主義こそが本当の民主主義としているからであり、「民主集中制」によって、党の命令が絶対化され、一党員の異なる意見が封殺される共産党とは異なるからです。
また労組も労組で、労働者の権利を守りながらも組合員の異なる意見を尊重していきたいという意向をもっているため、共産党と共同という名の「統合」によって異なる意見や共産党とは異なる労組の言動を封殺されることを立憲民主党同様に恐れているかもしれません。
共産党は野党各党との「速やかな政策対話」を進めていくつもりですが、体質の異なる野党と労組が共産党との共闘に不安を感じ、一部のみの「共闘」ないし、形式的なものになると感じました・・・
■立憲、曖昧姿勢崩さず=進まぬ共闘、いら立つ共産
(時事通信社 - 01月07日 16:00)
立憲民主党が来夏の参院選に向けた共産党の協力の申し入れをのらりくらりとやり過ごし、曖昧な姿勢を崩さずにいる。有権者の支持の幅を狭めかねないとの懸念からだが、共産党は共闘構築が進まないことにいら立ちを強めている。
「時間がないようであるので、慎重に検討していきたい」。立憲の枝野幸男代表は4日の記者会見で、参院選へ共産党が新たに掲げた野党各党との「速やかな政策対話」について、急がずに対応する考えを示した。スピード感を求める共産党とは対照的な姿勢だ。
立憲も参院選の行方を左右する改選数1の1人区での共産党との候補一本化や、政策一致の必要性を認識している。ただ、明確な共闘に踏み込めば保守票が取り込みにくくなる上、与党の攻撃も予想される。現状では共産党が自主的に候補を取り下げる「すみ分け」で済ませたいのが本音で、こうした距離感は分裂前の民進党と重なる。
これに対し共産党の志位和夫委員長は7日のNHK番組で「立憲、社民党、自由党、民進党に、真剣な政策対話と候補者調整のための協議を呼び掛けたい」と改めて表明した。共産党は各党に対し、月内に正式に申し入れる意向だ。
志位氏が政策について「対話」という枠組みを提唱したのは、話し合いの雰囲気を和らげ、立憲が応じやすくする狙いがある。共産党幹部は「うんとやさしい言い方だ。これを断る理由はない」と語る。だが、立憲は「共闘」という表現は決して口にしていない。
「素直に共闘と言わない。そこを何となくスルーしてしゃべっている」。共産党の小池晃書記局長は6日の党会合で立憲への不満をこう漏らした。
立憲民主党のスタンスについてはウィキペディアを参照しました
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4933833
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