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2018年01月06日22:46

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ゴッホ展 巡りゆく日本の夢

昨年秋から行きたいと思いつつ、なかなか都合がつかなかったゴッホ展、終了間際にやっと出掛けてきました。

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本展覧会は、ゴッホの作品に大きく影響を与えた日本との関係にクローズアップしたもので、ゴッホが傾倒した北斎や広重などの浮世絵と実際の彼の作品を比較し、更には彼の死後に墓地のあるフランスを巡礼した日本の画家や知識人にも焦点を当てたものとなっています。

展示の中心は、日本の浮世絵とともに、アルルに移り住んだ以降の概ね1887年〜1889年、サン=レミの療養所時代〜1890年のゴッホの作品及び没後の巡礼〜1922年頃の日本人による証跡を中心とした構成となっていました。

ゴッホが影響を受けた浮世絵が描かれたのは、ゴッホの生まれるずっと前の1800年代の前半なのですが、単純で明快な構図や色彩から受ける斬新なイメージは現代の私たちの感性にも強く響く力を持っていて、ゴッホ展なのに「浮世絵」の素晴らしさも再認識させられるという不思議な展覧会となりました。

絵の中での対象物の配置、構成や描写の単純化、日本の(想像の)風景、目線の変化など多くの作品を通して「常に学びチャレンジし続ける」ゴッホの姿を再認識する事もできました。(数年前の展覧会でもそれに感銘を受けた事を思い出しました)

常盤貴子さんの(落ちついてちょっと乾いた感じの大人の声による)音声ガイドも素晴らしく、会場が混雑しているにも関わらず展覧会を十分に堪能する助けとなりました。

同時開催の「REALISM展」は、映像を超える絵画でしかできないリアリティーを追求した作品が展示されており、こちらもなかなか見応えのある作品が多数でした。
https://home.ueno.kokosil.net/ja/archives/17378

同じ東京都美術館で月末からはブリューゲル展が始まります。行ける保証はないのですが、前売りを購入し、次回はギリギリ(の大混雑)にならないうちに再訪しようと心に誓いました。

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