��147.H29.12.26投稿 「 迷い 」
私が最も重要だと感じるようになったのは
災害が起きる前に
「 大切な人と話し合う 」ということです
震災の時
私の身の回りではこの様な事が起きていました
私の実家に従姉妹が遊びに来ていました
当時 大きなおなかを抱えた妊婦さんで
よちよち歩きの息子を連れていました
あの大きな地震でしたから
従姉妹は腰を抜かし後ろ手をついて
家から出られなくなっていたそうです
私の父は その従姉妹の手を握り無理矢理立たせて
「 はえぐ 家がら出ろ!津波来っから! 」
そう叫びながら 引きずるようにして山まで避難させました
私は 雄勝の町なかにあるスーパーでパート中
レジを打っていて地震にあいました
店から子供たちの居る雄勝小学校まで向かおうと
道路に車を出そうとしたとき
実家の母が
道路向かいにある病院の3階に入院している祖母のところへ
きっと必死で駆け上がっているだろう そう思い
子供たちのいる学校に向かうか
母と祖母のところに向かうか迷いに迷ったあげく
小学校に向かいました
義父母が子供達を迎えに行ってくれているという
自信があったため
また母も子も両方助けたい一心から迷っていたのです
学校に着くと
子供達はもう義父が迎えに来た後でした
学校から自宅に向かうと
家を出る時に掛けた窓の鍵が壊れてしまったのでしょう
すっかり開いて歪んでいました
高台に義父の車を見つけ家族の無事を確認してから
地域のお年寄りが怪我をしていないか走って見回りました
戻ってくると義父の姿がありません
毛布を取りに高台下の我が家まで戻ってしまったのです
津波が来るまで一刻の猶予もないはずでしたが
家までは100m弱 走ればなんとかなる
もし 津波が来たらその時はまた駆け上がろう
そう思った私は 義父を迎えに走って坂を下りました
走って坂を下り切る間際に 第一波の前兆を感じ
義父に避難を叫び 共に高台まで駆け上がりました
義父が迎えに行ってくれて無事だった子供達は
義父の車で待機していましたが
大津波警報の発令とそこに避難していた地域の人々の
「 津波だー!大津波だー!山さ上がれー! 」
その声とともに海と反対側の山に這い上がりました
山に上がった我が子らの後ろ姿を確認して
私も上がろうと石垣に手を伸ばしたその時
「 お母さんっ!津波だ!津波来てるー!
早ぐー!危ないがら早ぐ!お母さんっ! 」
山に上がったはずの子供たちが二人して
私のいる場所から一段高くなっている畑まで
私のことを案じて下りてしまっていました
上記の文章を読んでお気づきになったでしょうか
全て災害時に取った行動の判断を要した箇所です
父は従姉妹を助けることになり
母は祖母を助けに向かい
私は義父を助けに走り
子供達は私を助けようと山から下り
例えば皆さんが
自分の命など災害時にはどうなっても仕方が無い
そう思っていたとしても
家族や友人があなたを助けようと
自らの命を危険にさらしてしまうのが災害時の混沌です
災害が起きる前に
「 大切な人と話し合う 」
これは あなたの命を守る為のものではないのです
あなたを助けようと命を投げ出す人を守る為
その為に 必ずしなければいけない事なのです
私は母親としても娘としても
その重要さが解らなかったのです
充分な話し合いを怠り
母と祖母を亡くし
我が子の命を危険にさらしてしまったのです
当時私が避難する際に直面した迷いは
こうして文章にすると 色も褪せ匂いもなく
皆さんが肌で感じ取ることが出来るように
お伝えすることが非常に難しいのですが
これがご自分やご家族の身に起きたことであったら
いったいどのような行動をとるだろうかと
皆さんにも是非考えて頂きたいのです
年末のお忙しいところ大変に恐縮ですが
皆さんのお目にとまり
お心にとどめて頂けますように
シェアして頂ければ幸いです
#語り部佐藤麻紀
#災害時#東日本大震災#津波#非常持ち出し袋#防災減災#被災者#語り部佐藤麻紀#雄勝町#公演前#地震
「ザ!鉄腕!DASH!!」で東日本大震災時の未公開映像公開 「うわ、撮影中に……」「今も心をえぐるな」ネットで反響
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4918289
ログインしてコメントを確認・投稿する