【台湾の老人とのお話】
Youtubeに、ボクと思われることが載っていた。
投稿したのは文面から、どうやらまだ若い女の子のようだ。
私が日本に行ったときのことでした。那覇空港に入り税関検査を受けていたときのこと。そのときはおじいちゃんも一緒でした。おじいちゃんは日本統治時代の人です。
その日、日本語の出来るおじいちゃんが、列の代表になりました。税関の人は「○○○○!!」と言って私たちを通してくれました。税関の人とおじいちゃんが話したのはこれだけだったそうです。
「日本語お上手ですね」
「はい。我々の世代は日本語教育受けてます」
税関の人はすぐにパスポートを返し、「通っていいです」と言った。
行こうとするおじいちゃんに税関の人は声をかけました。「○○○○!」
「お連れさんはどこまででしょう?」おじいちゃんは不思議そうな顔で「えーと・・・ここまでです」。なんだか不安そうだ。
その日本の税関さんは言いました。「はい!じゃあここまでの人はオッケー!通っていいです」
その後、私はおじいちゃんに聞きました。「なんで特別扱いしてくれたの?」おじいちゃんはこう言いました。
「あれが日本人というものだよ」
「あの人なんて言ったの?」
おじいちゃんは言いました。
「彼は私のことを『お父さん』と呼んだ。私は日本統治時代の良さを思い出したよ」
おじいちゃんは泣いていました。
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