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2017年12月16日03:35

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【映画日記】『女になる』、『ITECHO 凍蝶圖鑑』、『血を吸う粘土』、『シネ・ヌーヴォ20周年プロジェクト映像』(再編集版・20分)、『鉱 ARAGANE』

 日記の前に。
 
 つい先日、新世界国際劇場で検索をかけていて、とあるサイトを発見した。<新世界国際劇場上映作品情報>として、ラインナップが掲載されていた。どうも、昨年の上半期に連続して告知していらっしゃったようだ。それは良いことだと思う。ただ、そこにこう書いてあった。「どこよりも早い最速告知!」と。

 僕の方が2週間以上、早いっちゅーーーーーーねんっ!!!!(^^;)

 と、別段、怒ったわけではない。「ほぉ〜〜」と感じたのみである。いや、少し笑ったけれど。

 というわけで、最速情報はひとつ前の日記にUPしてありますー。これ、最速よ。劇場より、多分、早い。『マイティ・ソー バトルロイヤル』のファースト・ラン終了と同時に即出ししたからなんだけど。1月、イイ感じのラインナップとなっております。どうぞ、よろしゅうにー♪

 
 さて、日記。


 12月15日、金曜日。

 昼。阿倍野区民センターにドキュメンタリー映画『被ばく牛と生きる』のチラシを持参。

 夜。シネ・ヌーヴォにて【ジャン=ピエール・メルヴィル監督特集上映】と【祝!生誕80年 『花筐/HANAGATAMI 』公開記念 大林宣彦映画祭】のチラシをウン十枚単位でお預かりした。前者を個人的に「広めたいなー」と考え、「チラシ、下さいませ」的にお願いをしたところ、「今日に上がってきたばっかりなんですけど、コレもお願いできますか?」として後者も。はーい、新世界国際劇場と新世界東映さんに置いていただきますー。

 と、映画に少しだけでも関わることが出来るという僥倖に包まれた僕であった。

 更に、帰宅すると嬉しいメッセージが。御一方が、ドキュメンタリー映画『やさしくなあに〜奈緒ちゃんと家族の35年〜』の神戸&京都上映の宣伝に御協力下さるとのこと。大阪上映の際に伊勢真一監督作品特集上映枠で『シバ 縄文犬のゆめ』を御覧下さった方である。ドキュメンタリー映画にお詳しいというわけではなく、今回、僕の宣伝・告知から興味を抱いて御覧下さったとのこと。その上で、「こういう映画もあるんだ」と感じて下さったらしい。そういう方が御協力下さるとなれば、伊勢監督も喜んで下さるであろう。僕はツイッターをやっていないので、そちらをお任せしつつ、協働体制を執ることにする。いやあ、ありがたい。そして、めでたい♪

 さてさて。

 この日は、5作品(短編1作品含む)を鑑賞。長編といっても、いずれも70〜90分前後の作品であったのでサクサクと観られた。

 そろそろ、眠らなくてはならないので覚書程度に。尚、この日はハズレ、無し♪


●【よどがわダイバーシティ映画祭2017】 『女になる』
●【よどがわダイバーシティ映画祭2017】 『ITECHO 凍蝶圖鑑』
●【ホラー秘宝まつり2017 】 『血を吸う粘土』
●『シネ・ヌーヴォ20周年プロジェクト映像』(再編集版・20分)
●『鉱 ARAGANE』


 この日のベストは『鉱 ARAGANE』。ボスニア・ヘルツェゴビナと日本の合作によるドキュメンタリー映画。ボスニアの炭鉱を捉えた作品。ハンガリーの巨匠・タル・ヴェーラ(故人)の名が<指導>としてクレジットされている。昨年、シネ・ヌーヴォで上映され、後に全国公開が成された。今回、凱旋上映。監督は大阪出身の小田香さん。上映後に舞台挨拶&質疑応答あり(←『シネ・ヌーヴォ20周年プロジェクト映像』も小田香監督作品である)

 質疑応答、盛り上がる、盛り上がる。場内は見巧者揃いであったのだ。「どうしよっかなー? 僕も質問しよっかなー? 確認したいこともあるしなー」と思いつつ、この劇場では、以前にブルノ・デュモン監督に<「やってしもぉた……」な空振り質問>をしてしまった苦い過去があるので、今回は退いた。僕はいくじなしである……(‐‐;) 

 いやー、あの時は、<やってしもぉた後>も、マイミクのイチローさんと2作品を御一緒する予定であったのだけれど、あまりの恥ずかしさに耐えきれず、「兄さん、ごめん。僕、今日、帰る……」として、うなだれまくって帰宅してしまったのであった。兄さんは、あの時、「そんなに気にせんでエエやん。失敗することもあるやん」と励まして下さったのだが、僕は「いや、今回、やってしもぉた感が半端ないんで、よぉ、ここにおられへんっすわ……」と答えたのであった。それに対する兄さんの言葉は、「そうかー。じゃ、ほなまたっ♪」であった。20年超の友情、至極あっさり……(笑)

 でもまあ、今回は、僕がしたかった質問を他の方々がして下さったので、ひたすらに聞き手として「ほぉほぉ。ふむふむ♪」と。満足。

 上映後、パンフレットを購入。500円。小田香監督がサインをして下さるということだが、そういう機会であっても、10回に1度程度しかパンフレットを購入しない僕である。その僕が「買うー!」となったのだから、相当に優れた作品であったというわけだ。

 サインをいただいた際、一つだけ監督に確認を。

 この作品で質問が集中するのは、<音、色、光と闇のコントラスト、長回し>の4点であろう。と、それらは全て質疑応答時に言及されていた。僕が「ココ!」と思ったのは、<炭鉱内部における真っ暗な場面>に関して、である。本作には真っ暗な場面が複数個所ある。

 小田監督は、質疑応答時に「被写体がカメラを意識し過ぎているシーンはカットしました」と仰っていた。<不要なシーンはバッサリとカットする監督>なのである。となれば、<真っ暗な場面>は<必要なシーン>ということになる。では、<なぜ、真っ暗なシーンが必要であるのか?>と考えるべきであろう。答えは、<真っ暗で何も見えなくても、フレームの中には確かに人が居るから>であろう。そのことを、「ですよね?」として確認してみたところ、「そう! そうなんですよ!」とのことであった。やはり、この作品における闇は重要なものであったのだ。納得。


 さて、その前に観た作品群は、ホラー映画『血を吸う粘土』を除いて、全てがドキュメンタリー作品である。

 間近に性別適合手術を控えたトランスジェンダーの男性(性自認は女性)を捉えた『女になる』、往々にして<異形、変態>として蔑視の対象とされがちな人々の生きようを捉えた『ITECHO 凍蝶圖鑑』(再上映)は、どちらも田中幸夫監督作品。なかなかに興味深く観た(←『ITECHO 凍蝶圖鑑』で、新世界国際劇場が「誰も映画観てない。ハッテン場」として紹介された瞬間は、「いや、僕、映画観てますねけど……」と思ったが^^;)

 『血を吸う粘土』は拾い物。

 【異能の彫刻家が、自身の才能を認めなかった東京への恨みつらみを粘土人形に込めて絶命。その粘土は、乾燥されて土中に埋められるが、後に芸大志望の予備校生たちが手にすることになる。かくして粘土が人を襲いまくることになるのだーーー!!!】、と、スジだけを書きだしてみると「ふーむ…… はぁ?」と思わず苦笑してしまうけれど、なんのなんの!! コレ、ちゃんとホラー映画の定石を踏んでいる上、映像感覚も音楽の使用法も冴えている。面白く観られた。尚、この監督は、きっと『ブロブ/宇宙からの不明物体』を好きなはずである。ニンマリ♪


 というように、ハズレ無しという嬉しい一日でありました。

 映画関連以外はバッサリとカットした日記であります。眠いもん。

 以上であーる♪

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