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2017年12月07日16:39

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澁澤龍彦のアヴァンギャルド~異端から生み出される聖なるもの〜+α

ずっと、澁澤龍彦のアバンギャルドだと思っていたら、表記はアヴァンギャルドだった・・・。
そんな、澁澤龍彦のアヴァンギャルド〜異端から生み出される聖なるもの〜に行って来た。場所は、Bunkamura Gallery。

澁澤龍彦のアヴァンギャルド公式HP↓
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/171201shibusawa.html

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いつも、Bunkamura Galleryさんて、ミュージアムの方と連動してる企画をしているイメージなのですが、今回は連動してないよね・・・と思っていたが、ミュージアム展示の期間は長いから連動企画はもうやってしまったのかな?

澁澤好みの作品を集めた展示会。良くこれだけ集めたな・・・って思った。
まぁ、バルテュスはある、細江英公はある、四谷シモンの美少女人形はある、野中ユリはある・・・。まさに、ドラコニア帝国画廊出現!だった(笑)。

画廊だから売ってるんですケドね。ポスターとか売れている物もありました。あと、四谷シモン氏の人形も売っていたが、値段は「係員にお尋ねください」と書いてあった。怖くて訊けない(^_^;)。おそらく、うん千万単位だよね?最早私の中では、四谷シモン氏の人形は「美術館で観る物」になってしまってる。企業とかなら買えるのかな。

バルテュスの“眠る少女”。リトグラフ。あの独特なバルテュスポーズで眠る少女。
ポール・デルヴォ― “手鏡”。手鏡を見る裸の女性達。これもリトグラフ。

細江英公の写真。四谷シモン、土方巽、澁澤龍彦もいた。“鎌鼬”の写真が好きだったな。これも、土方巽だけれど。布を被って飛び上がる土方氏。凄い跳躍力。鎌鼬という写真集の表紙の写真(ゼラチンプリント)だった。鎌鼬のサブタイトルは“田代の土方巽”。結構なお値段が付いていたとは思うが。

金子國義。金子氏の作品は結構あったような。アリスのポスターが欲しかったな。アリスとアリスを囲む鳥やネズミたち。“お支度”というタイトルのポスターも良かった。少女が少女の髪の毛を整えている。リトグラフもあったけど、ポスターの方がこれは恰好良いかも。文字の配置とか色合いも良いの。

レオノール・フィニの作品も結構あって嬉しかった。久々に観るなぁ、フィニ。昔Bunkamuraでやったレオノール・フィニ展にも行ったコトあるよ。私は、シュルレアリズムの絵画なら、フィニと古賀春江氏が好きなんだ。あ、あと靉光!
“LA FANFARLO” 12枚組の挿絵。踊る女性の絵。“レオノール・フィニ”。自分を描いたのだろう。女性のヌード。
自分を描いたのだろう・・と書いたが、フィニの描く女性って基本全部自分じゃないかな?って思うんだケドね。美女だけれど、フィニ。

今回私が1番好きだった絵。山本六三“ペアレスとメリザンド”。これはエッチング。19万4400円だった。中性的な男性に寄りかかる女性。右には天使がおり、左には骸骨・・・死神かな?・・がこちらを見ている。遠くには城。中空に浮かぶ顔は何だろう?この絵の幻想美がとても好きだった。

多賀新の絵もあった。“THE lovers”。横顔の女性とポット。ポットの注ぎ口からが虹(かな?)が出ている。女性の髪の毛の細かさが物凄い。そして、ちょっとおどろって感じするよね、多賀氏の絵。私はそのおどろ感が好きなのだケド。

ハンス・ベルメール。澁澤ならば、これがなくっちゃ!のハンス・ベルメール。
ベルメールも結構ありました。
“枝状に刻まれた流し目”うねうねする女性達。吊るされ、肛門に何か入れられる女性。SMチックなモティーフは、ベルメールの特徴か。これは銅版画だった。
ベルメールのリトグラフ。“1800年の風景”。やはりこちらも、うねうねする女性達。内臓が剥き出しになっているようにも見える。
ベルメールは人気があるからか、やはりちょっとお高めだったような。

池田満寿夫も結構あった。私、あんまり好きじゃないんだケド(^_^;)(ごめん)。
でも、澁澤を性的な天使に見立てたんじゃないか?と解説にあった絵は面白かったな。これ、ドローイングの印刷だったかな?寝てる・・というより、これ、AV風に言えば“まんぐり返し”だな。まんぐり返しする女性の性器に何かツッコんでいる人・・天使澁澤・・の絵なのかな?

宇野亜喜良 “サロメ・アラベスク” キャンバスコラージュと書いてあった。金の髪の毛のサロメ。小さいキャンバス製の作品で、ちょっと飾るのに良さそうな。9万円くらいだったかな?コラージュなんだね。
他にも宇野さんの作品は結構あった。

マックス・エルンスト 私が大好きなエルンスト。あ、彼もシュルレアリスムの画家か。私、シュルレアリズム意外と好きなのかな。ダリとかは興味ない割りに。
やっぱりエルンスト変だよなぁ。そして面白いなぁ。
“素早い歯VI” 昔、ぐるぐる回すと花模様みたいなモノが描ける定規ってあったよね(今もあるのかな?)あれみたいな模様が描かれてるの。で、このタイトルは何だろう?歯が素早いって何?コレはリトグラフ。
“仮面” 仮面・・・ではあるのだけれど・・・。言葉で表現できん!本物観てくれ(笑)。こっちは銅版画だった。

マックス・クリンガー “「死について」より死せる母親” 横向きにベッドに横たわる女性・・・母親なのだろう。その上に赤ちゃんが乗って、こちらを見ている。体に対して母親の頭が大きくて、私には胴体と頭が別物に見え、本当は、この胴体は別人で首がなく、この首は生首で、後からそこに置かれたのでは?と思えた。
これ、夜中に観たら、そこそこ怖い絵なんじゃなかろうか?銅版画です。

片山健もあった!私、片山健氏好きなんだケド。絡む妖しげな少年少女。少女は乳が出ている・・というか少年が出したのかな?そしてその少女は、少年の背中にアイロンを押しあてている。やはり、どこかSMチックですね。片山氏SM雑誌の仕事してたよね?そして、「バルテュスっぽい」って思っちゃう(笑)。これは、ドローイング。ドローイングなので、そこそこお値段高かったと思う。

他にも、野中ユリさんのデカルコマニーの作品が結構あったり。“花”が好きだったな。青い花。花っていうより、ロールシャッハテストを思い出したが(笑)。でも、美しかった。

寺山修司の作品もあった。“犬神家の人々 ヨーロッパ版”の写真。西洋屋敷に白塗りは妖しいし、アングラだなぁ〜って。面白いケドね。

オーブリー・ビアズリーの作品。ラインブロックっていう製法(?)らしいんだが、これは、まだお手頃価格だった。有名なサロメよりの作品も5万円弱くらいだったから。2万7000円からあった。耽美な部屋に是非ともこれを飾って頂きたい!
私は耽美馬鹿ではあるが、と、同時にヲタ女なので、部屋同人誌だらけで、ビアズリーの絵は合わないけどサ・・・。

澁澤龍彦関連の書籍も充実していた。欲しい人はお金沢山持って行った方が良い。
あと、私が持っている四谷シモンの図録は、現在プレミアが付いていて、買った時より高いらしい・・ってコトが分かった(笑)。

お土産に絵・・・は買えなかったので、宇野亜喜良氏のマスキングテープを買った。あと、カバンが可愛かった。あれ、ゴスロリちゃんに持って欲しい。鞄は3800円くらいだったかな?あと、最後の最後まで、タロットカードを買うか悩んだ。私ゃタロットのやり方は知らないが、本がついてるやつだったから、多少は出来るようになったろうか?
結果、買わなかったケド、笠井あゆみ展の時もタロットカード買うか悩んだなぁ(その時は、結果、画集を買ってしまった)。
だれか、私に1億円くらいめぐんでくれないだろうか?そしたら心置きなく絵を買うのに。

帰りに観た、Bunkamura Wall Galleryでやっていたソニア・カバジェーロさんの『SUMI COLLECTION』も面白かった。和紙に墨と金箔・プラチナ箔で描いた絵。
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タイトルは波だった。マーブルが綺麗。変化する海を表現したらしい。
この人のグッズはないんだね。宣伝葉書を貰って来た。
1階のメインロビーフロアの壁のところにあります。割りと気付かず素通りする人多いスポットのような気もする。

その足で、ドゥ・マゴ書店(だっけ?あの本屋)に行ったら、クリスマス関連グッズを売っていて、メダイヨがあって買ってしまう。私ゃキリスト教徒でもないのに、何個メダイヨを持っているんだろう?キリスト教徒のお守りみたいなものよね?マリアの被昇天の柄なのだが、ふっと観ると、そのメダイヨが使った元絵のポストカードもあったので、それも買ってしまう。こういうところで、ポロポロお金を使うから、私ゃお金が貯まらないんだな・・・。
これ、ちゃんと紐付けてお守りにしよう。

その後、渋谷のタワレコに行って、ROOTS66の“レッツゴー!ムッツゴー!〜6色の虹〜”のCDをフラゲする。何か買うのに30分以上並んだぞ。色々発売日だったんだな。CDのオマケにアナザージャケットやら、ポストカードやら、握手券やらイベント参加券を貰う。オマケいっぱいつけないと、今はCDも売れないんだろうなぁ・・・。あ、DVD付き買いました。
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握手券&イベント券は、大槻ケンヂ氏と怒髪天増子氏の握手券&イベント券です。声優さんは出ません。

澁澤龍彦のアヴァンギャルドは12月10日まで。

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Bunkamuraはすっかりクリスマスだった。
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