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2017年12月06日10:18

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水急不流月

「水、急なるも、月を流さず」と読むようですが、昨日のお茶の席で掛けたお軸でした。お茶を所望された友人は、かつて少しだけ表千家でお茶をやったことがあるそうで、その折に、お茶席のお軸の大事さを学んだ由。それで、今回も何がふさわしいだろうかと考えていました。(といっても考えるほど、本当に手持ちはないわけですが、、)

このお軸は、父が書いたものです。「何か書いたものを持っておきたいなあ」とお願いした折に、くれたものでした。この言葉の私なりの勝手な解釈ですが、「時代の流れや移り変わりがどんなに急で速くとも、「急な流れの中にあっても水にうつる月が、そこに静かに留まって流されることのないように」自分のコアとなる大事な部分はしっかりと保っておくこと」の大事さを伝えてくれている言葉かと理解しています。

友人はとても忙しい収穫の合間を縫ってのお茶の所望だったのと前日の夜、たまたまとても美しい満月を見れたことから、このお軸にしようと。

その気持ちがちゃんと伝わったようで、友人からのメールに以下のように書いてありました。やったあ!!「古今」はお茶杓の銘でした。投げたボールをきっちりキャッチしてもらったようで、亭主冥利に尽きますね。

「水急不流月」どんなに忙しい中でも 
常に心は静寂を保つ、そういう意味で
私の現在の心境に意味のあるお言葉で、お軸の選擇は時に適って誠に美しけれ!! 
貴姉の心籠ったおもてなしに大変感謝しております。

”月”も”古今”も私の好きな言葉です。
双方共に”悠久”を連想させます。
正に魂の世界を垣間見る響きかと?

追記:写真の中の香合は、季節のもので聖書の香合です。中には、天使が書いてあって、クリスマスの時期用と思われます。お茶名をいただいたときに、クリスチャンのお友達たちからのお祝いの贈り物でした。これも使えて良かったあ!





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