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2017年12月01日02:29

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拈華微笑

「ねんげみしょう」と読むようです。昨日のお茶会デモンストレーションで掛けさせてもらった言葉です。お茶会では、お軸、短冊、色紙に書かれた言葉をとても大事にします。言ってみれば、その日のお茶会の心、テーマがその中に込められているというわけです。

今回は、出前お茶会ですので、軸は持って行けず、色紙から選らぼうと決めていましたが、さて、選べるほどに枚数もなく、どうしよう?(ものすごく困った時には、短冊につたない字で自分で書くこともあったお調子者!です。)

今回選んだのは、「拈華微笑」でした。これは、5年前にお茶名をいただいた折に、書道の先生がお祝いに書いて送ってくださったものです。

直訳すれば、「花を手でつまみ、微笑む。」ということになるようです。その心は「大切な何かを伝えるときに言葉を探し、熱弁をふるう代わりに拈華微笑して、その花を相手に差し出す。これだけで伝わる「何か」がある。無言の中に伝わる何かがある。饒舌より伝わる拈華微笑。微笑は愛も伝えます。」と書道の大家石飛博光さんの「ほっとする禅語70」からの文が添えてありました。

時が経ってみると、先生は「いい言葉を選んで贈ってくださったのだなあ、」としみじみ思います。何ができなくなっても、微笑んだり、誰かのためにお祈りしたりは、いつでもどこでもできますものね。

今回のデモンストレーションのテーマにもふさわしかったのではと思いました。

先生の書かれた「微笑の笑」の字、何だか笑っているように見えませんか。
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