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2017年11月30日01:12

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ガンダム劇場２作品クロスオーバー見ました－「ＴＨＵＮＤＥＲＢＯＬＴ BANDIT FLOWETR」＆「Ｔｗｉｌｉｇｈｔ　ＡＸＩＳ　赤き残影」－

ガンダム劇場２作品クロスオーバーの２週間限定上映を初日の１１月１８日に見に行きました。

１本は「MOBILE SUIT GUNDM ＴＨＵＮＤＥＲＢＯＬＴ BANDIT FLOWETR」。
「ビッグコミックスぺりオール」に２０１２年から連載されている漫画のアニメ映画化の第２弾になります。
もともとは２０１５年に１５分ほどのＷＥＢ配信だったものを１話～４話を編集して２０１６年に「機動戦士ガンダムサンダーボルト DECEMBER SKY」を公開し、今回はその続きの５話～８話を同様に編集し新規映像を加えた作品となるわけです。
正直言って私はこの「機動戦士ガンダムサンダーボルト」という作品があまり好きではありません。
それはアニメ「機動戦士ガンダム」のスピンオフ作品であり漫画としてのオリジナリティがない上に漫画連載という形態がアニメと違って人気が出ればいつまでもダラダラ続けていけるということにあります。実際もう５年以上たってるわけですから。
さらに、舞台が一年戦争末期かその後についてというごく限られた期間であること。そんな設定的に限られた時代なのにやたらどうみても新しいメカやら技術やらがいろいろと登場するといううさんくさい世界観。「これくらいならいいだろ」の積み重ねの結果だと思うのですけどね。
そんなこともあって映画１作目も見に行かずにＴＶでやったのを見てはじめてサンダーボルトという作品に触れました。そして

今回「アッガイ　メタリックVer.付き前売券」を買わなければならないので仕方なく見に行きました。ガンダムコンバージは集めているので(笑)。

最初に配布されたチラシです。というわけで見に行きました。さすがに初日の昼からでもかなり空席がありました。「機動戦士ガンダムＴＨＥ　ＯＲＩＧＩＮ」とは大違いです。

「MOBILE SUIT GUNDM ＴＨＵＮＤＥＲＢＯＬＴ BANDIT FLOWETR」の舞台は前作の１年戦争末期のサンダーボルト宙域でのイオとダリルの戦闘から１年戦争終結後の００８０の地球に移ります。
新興勢力の南洋同盟が持ち出したシステムを奪還する「サンダーボルト作戦」を実行する部隊に配属されたイオとその地域でジオン残党軍のリーダーとなったダリルの戦いを描いています。とはいうものの今回はイオとダリルの直接対決まではいたらないというなんか中途半端な作品となってしまっています。最初から映画にするつもりならもうちょっと何とかなったと思うんですけどね。
今回、イオが登場する機体はアトラスガンダム。この試作機がまあ陸海空に対応するスーパーメカになっていて、ほんとこれが一年戦争直後のものかといった感じなのです。まあこれについては前回も大戦末期にフルアーマーガンダムやらサイコザクやらのほんとどこにこんなんあってん！というようなメカが出てきましたけど。このあたりがねえいくら人気があるから一年戦争を舞台にして、「これくらいならいいだろう」と次々とすごいメカを出してしまうという悪い例なんじゃないかと思います。
あと今回疑問に思ったのがこの作品に出てくるＭＳです。ダリルの部隊が全機アッガイというのはおもしろいと思ったのですが、このアッガイや南洋同盟のゴッグ、ズゴックという水陸両用ＭＳのデザインが独特のアレンジになっているのです。言っちゃえば００８０の時も同じようなことが起こってるんですが、あの時のハイゴックやズゴックＥは型番の違う別の種類の機体としてガンプラが発売されました。それが今回は同じ機体として漫画アレンジみたいになっているのです。たしかにジ・オリジン版も多少デザインの細部は違っていますが、今回のデザインはもし立体化するならまったくの新規造形にしなければならないくらい変わっているのです。
これは個人的な感性の違いだと思うのですが、この作品には特徴を出すために音楽にジャズを使用しているのですが、それにどうも違和感があるのです。なんかＢＧＭとしてはうるさすぎて。これも例えば「カウボービバップ」のような完全オリジナル作品ならいいのですが、やっぱり宇宙世紀のガンダムという世界観には合わないと思うのです。
ほんとこれらすべてこの作品がガンダムの１年戦争ありきでそこに乗っかった作品だから起こっていることだと思うのですよ。

で、最初の発表段階ではなにも言ってなかったのですが公開が近づくともう１本のガンダム「MOBILE SUIT GUNDAM Ｔｗｉｌｉｇｈｔ　ＡＸＩＳ　赤き残影」が併映されることになり「ガンダム劇場２作品クロスオーバー」として２本立ての上映になったわけです。

その見開きのチラシです。
「機動戦士ガンダムＴｗｉｌｉｇｈｔ　ＡＸＩＳ」はサンライズが展開してるウエブ小説配信サイト「矢立文庫」に連載された「機動戦士ガンダムＵＣ」のすぐ後の時代を描く小説です。
それを短編アニメとして６話配信したものを１本に編集したのが今回の映画なわけです。
これに関しても印象はよくありませんでした。小説も１話読んだのですが、まあすごく底の浅い設定・ストーリーだったのでもういいかと思いました。配信アニメも１話だけ見ました。で、なによりも気になったのはバンダイ的にも力がまったく入ってないのがよくわったことです。配信時期に合わせて発売されたガンダムトリスタンのキットがかなり古い「ＨＧＵＣガンダムＮＴ－１」のリデコで今作ってみるとちょっとどうかなという出来だったのでほんとがっかりしたのです。
映画の方は３０分くらいの短編でしたがなんか断片的に映像がつなげられたようなイメージビデオみたいな感じでストーリーがわかりにくくなっています。私は小説少し読んでたのでなんとか雰囲気はわかりましたが初見ではほぼ無理でしょう。
１年戦争当時フラナガン機関にいてその後エンジニアの才能をシャアに見いだされネオジオン軍の兵器開発に携わっていたアルレット・アルマージュと幼いころから彼女と一緒にいた軍人のダントン・ハイレッグが主人公です。２人が地球連邦軍の依頼でアクシズの調査に向かいそこで謎の武装集団と出会い戦うという物語。
これも完全にあとから作ったスピンオフ作品なので設定ももりだくさんです。自分がシャアのためにチューニングして置いてあったザクⅢ改に乗って戦ったり、開発に関与したサザビーの残骸を見つけてシャアへの想いが蘇ったり、最後には敵のデンドロビウムのようなトリスタンガンダムをコアにしたＭＡクレヴェナールとアクシズ内にあったＭＡアハヴァ・アジールで戦ったりとほんともうやりたい放題(笑)。
そしてそれらすべてが説明不足で多分わからないだろうという。ほんとよくこれを劇場にかけたなと思います。

ＷＥＢ配信で展開している「ガンダムビルドファイターズバトローグ」もそうなのですが、ありもののガンプラのリデコを売るような小粒のガンダム作品ばかりを作っているというのが今のガンダムの商品戦略の混迷ぶりを表していると思います。一方で続いている「機動戦士ガンダムＴＨＥ　ＯＲＩＧＩＮ」ではやはり多くのガンプラ販売にはつながりませんしねえ。

今回の入場者プレゼントです。

いろいろとチラシが封入されていましたがメインはこれです。「『ジ・オリジン』×『サンダーボルト』×『トワイライトアクシズ』劇場上映記念スペシャルカードダス（連邦ver.）」
これは1週目のもので例によって週替わりで２週目はクリアファイル、３週目は複製原画になっているそうです。
封入されてたチラシの数々。チラシを見て初めて知ったんですが「トワイライトアクシズ」って漫画連載されてたんですね(笑)。ＰＳその他のゲームのチラシが入っていました。

こちらはパンフレットです。通常版と限定版があるというので違いを聞いてみたら通常版はサンダーボルトの方だけで限定版はそれにトワイライトアクシズのパンフが付いているということらしいので限定版を買いました。２３００円と高い！
「機動戦士ガンダム　サンダーボルトBANDIT FLOWETR　オフィシャルパンフレット[ＳＰＥＣＩＡＬ　ＥＤＩＴＩＮ]　「機動戦士ガンダム　サンダーボルトBANDIT FLOWETR」＆「機動戦士ガンダムTwilight AXIS 赤き残影」オフィシャルパンフレットセット」
パンフ２冊が背中合わせに袋に入っていて表紙にクロスオーバー絵柄の紙が表紙に入っているものです。

「MOBILE SUIT GUNDM ＴＨＵＮＤＥＲＢＯＬＴ BANDIT FLOWETR」パンフレット
フルカラーＡ４版２８Ｐでこれ単体で１１００円です。ストーリー紹介、キャラクター紹介、メカニック紹介、舞台解説はちゃんと載っています。
原作者のコメント、イオ役の中村悠一、ダリル役の木村良平のインタビューそして音楽担当の菊池成孔氏のインタビューに一番ページを割いています。音楽に力を入れているということなんでしょうね。私的にはそれより監督のコメントがないのがなぜかなと思ってしまいますね。

「MOBILE SUIT GUNDAM Ｔｗｉｌｉｇｈｔ　ＡＸＩＳ　赤き残影」パンフレット
こちらはＡ４版フルカラー２４Ｐになっています。キャラクター、メカニック、ストーリー紹介がこれにちゃんと載っているのでなんとか話はわかるのですが・・・
で、監督・脚本・キャラクターデザイン・メカニカルデザインの金世俊氏のインタビューが載っていてこの作品の経緯が書かれていて面白かったです。
もともとは「ＧＡＮＤＡＭ　ＥＶＯＬＶＥ」のような短編作品の集合体にするつもりだったのがArk　Performanceの描き下ろしストーリーをもとに作られることになったという経緯で予告編的なショートフィルムであったということです。それが発表の段階でＯＶＡだという間違った印象を与えてしまったのは痛恨のミスだったと。
いやもうそれどころかＯＶＡの劇場版だと思われてますよ。実際、最初に情報出た時には次の新作ガンダムはこれだ！みたいな印象でしたから。私なんかはそれでＷＥＢ小説読んで、ガンプラ作ってこれはバンダイが本気で作ってるガンダムじゃなく同人みたいなものだとわかりましたけどね。
私はArk　Performanceというのは知らなかったんですが２人組の漫画家で「蒼き鋼のアルペジオ」を描いている人たちなんですね。「蒼き鋼のアルペジオ」は漫画は読んでおらずアニメしか見てませんがそれなりにおもしろかったのですが、この「Ｔｗｉｌｉｇｈｔ　ＡＸＩＳ」についてはむりくり作った同人感が強くてプロの仕事とは思えませんでしたわ。

そして劇場限定ガンプラ「ＨＧＵＣ　アトラスガンダム劇場限定リミテッドクリアver.」を買っちゃいました。これについてはまた後日。

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