断酒会に入った5年くらい前に、お付き合いしてた人がいました。アルコール依存症の方で、頑張ってる姿に惚れました。
主治医に1年は恋愛をやめとくように言われ、気持ちをあたためてましたが、1年後も遠回しに反対されてました。理由は色々あります。一番大きかったのは、どちらかが崩れたら、共倒れになる可能性が非常に高いということだったかな。
お互い順調に回復してると思ってたあるとき、彼は崩れました。それでも私が夢に向かって突き進んでいたので、亀裂が生じました。彼には色々言われました。散々言われた果てに、別れようと言われました。
断酒できないし、酷い別れかたをしたため、居づらくなった彼は断酒会を去りました。
自分でお酒をコントロールしようとしたけどできなくて、何年かしてまた断酒会に現れました。何回か来て、また来なくなりました。
一人暮らしをしていた彼が、死後2週間経った状態で発見されたと、今日連絡をもらいました。
部屋には焼酎のビンが散乱してて、膵炎と肝硬変だったそうなので、最期はかなり苦しかったと思います。肉体的にも精神的にも。
周りをかなり巻き込み、しんどくなったら助けを求める彼を、みんな非難しました。そして、彼は死なないタイプだよねと言われてました。
私もそう思ってました。
でも、亡くなりました。
アルコール依存症の怖さをあらためて感じました。
あのとき彼がいたから頑張れたのも事実です。
今はただご冥福を祈るばかりです。
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