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2017年11月07日11:30

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11/5 サティヤグラハ@コーミシェ

STAB

MUSIKALISCHE LEITUNG
Jonathan Stockhammer
INSZENIERUNG UND CHOREOGRAPHIE
Sidi Larbi Cherkaoui
BÜHNENBILD
Henrik Ahr
KOSTÜME
Jan-Jan van Essche
DRAMATURGIE
Simon Berger, Pavel B. Jiracek
CHÖRE
David Cavelius
LICHT
Roland Edrich
BESETZUNG

M. K. GANDHI
Stefan Cifolelli
MISS SCHLESEN, SEINE SEKRETÄRIN
Cathrin Lange
MRS. NAIDOO
Mirka Wagner
KASTURBAI, GANDHIS FRAU
Karolina Gumos
MR. KALLENBACH
Tom Erik Lie
PARSI RUSTOMJI, INDISCHER MITARBEITER
Tomasz Wija
MRS. ALEXANDER
Katarzyna Włodarczyk
LORD KRISHNA
Samuli Taskinen
PRINCE ARJUNA
Timothy Oliver
Chorsolisten der Komischen Oper Berlin, Tänzer*innen Eastman, Antwerpen


日曜日に若干不可解な理由で休日出勤する羽目になり、むしゃくしゃしたのでコーミシェへ(してなくても行ったかもだが(笑))売り切れだが、現場で駆けずり回り、対コーミシェ史上最高額(過去最高額の倍以上?)を払って入り込む。金曜日フィッシャー/コン管のプロコ5を諦めればもう一回チャンスがあったので早まったかな、と思いつつ(まあ、金曜日のプロコ5を日曜に回して、日曜に薄々考えてたローエングリンを木曜日に回して、木曜日時間休取って予定をキャンセル・変更して…という連鎖反応がウザいという点はあったが)。

ただ、開始してすぐに、判断は間違ってなかったことを認識。この公演が仮に来日公演だったら、2万5千円くらいまでなら即決で出す。位の価値はあった。

まずはサティヤグラハ初実演。これは説明の要なしか。本場で80歳記念物を一応回ってきたが、もう一回グラスを体験出来たのは良かった。歴史の荒波に必ずや耐える作品。この人のオペラは、流刑地にてもそうだったが、非常に自然で聞きやすい。クリングホッファーみたいにどこがいいのか、何が(中東和平問題に口を挟んだ以外の、芸術面での)価値なのかをそもそも悩まないでいい。
そして舞台は、振付師を演出に起用し、ほとんど、というか普通のバレエ作品に仕立て上げた。これが個人的にはヒット。この作品はよく言われているように明確な筋書きが無く、特定の歴史的事象を(大まかな展開はあれど)スタティックに描くもの。舞台が多少の筋書きの描写を交えつつも基本的に事象全体を叙情的に描くのには、身体表現という手法が一番馴染む。この作品が本質的に有する冗長さ(批判ではなく、このスタイルだったら多少はやむを得ない)を巧みに消化していた。ダンサーをアントワープから招くのではなく、ベルリン州立バレエ団で自己調達するのが、ベルリンの舞台芸術の(歌劇・オペラ面での)改革の到達点なんだろうが、それはまだまだ難しいというべきか、バレエをうまく切り離したからこのダンスカンパニーの半引っ越し公演みたいなことが実現できたと捉えるべきか。

オケとシュトックハマー(ストックハマー?)の熱演も成功の原動力。あの音列の無限の反復をかくも抑揚をつけて豊かに流せるとは。合唱も、ダンスカンパニー並みの演技を求められている中、最高のパフォーマンス。ソリストは…まあこの作品に限っては別によしとしよう(笑)合唱もだが、ソリストはサンスクリット語の暗唱がさぞかし負担だっただろう。

どうやらこのプロダクションはバーゼルとアントワープの共同制作らしい。となると、普通の演目と違って、好評だから来年も…とはならないだろう(そもそも、このアントワープの団体の予定次第だろうし)。見ておいて良かった…

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