ＴＬで、ソエジマさんがＢＢＴのドミニオンの扱いについて話をされてたんで、僕自身考えを整理したくなりまして、ドミニオンや“羽根”の使い方を簡単にまとめてみたいと思います。ドミニオンはいろんな形態が世界観上存在するので、色々使いやすいんですよね。
■ドミニオンの形態とは？
基本的には異世界みたいな「場所｣として表現されることが多いのですが、「現象」だったり「思想」だったり「法則」だったり「個人の力」だったりもする、実はかなり範囲の広い概念です。ＢＢＴ世界で何らかの異常が発生した場合、その全てはドミニオンの影響／ドミニオンそのものの可能性があるくらいです。
■前提として、ボスはドミネーターであるべきか？
これには、はっきりと「そうです」と答えます。
なぜならディフェンダーの自動取得アーツの効果が「ドミニオンアーツを打ち消す」だからで、ドミネーターでないと（基本的には）ドミニオンアーツを使わないからです。
折角システムレベルで用意されてるブレイクスルーが抱え落ち確定なのはちょっと寂しいですよね。
■では、ドミニオンも必ず出すべき？
これは、「必須ではないが出した方が楽しいしそれっぽい」と思います。
ドミネーターを出すときは、ドミニオンを出すことも考えておいた方が「ＢＢＴらしく」なるでしょう。この２つは基本的にセットだし（ドミネーター不在のドミニオンも存在しますがこれについては割愛）、ドミニオンは「ボスの内面やシナリオの雰囲気をビジュアルで伝えられるツール」だからです。
しかし、「規模：個人」つまり「そのドミネーター自身が１つのドミニオン」というパターンや、“羽根”によって力が覚醒したばかりというパターン、もしくは単にGMがドミニオン考えるのがめんどくさい場合などは、場所や現象としてのドミニオンはなくても良いと思います。前者２つはあってもいいです。ドミネーター：マス大山。ドミニオン：近代空手。みたいな。
■その上で、ドミニオンを出すとしたらどんな機能を持たせよう？
僕が主に使うのは以下の機能としてです。
�．椒紘�屋
遥 唯祈さん（@HAL_2002）が仰っていたのと同じ運用です。ボスであるドミネーターがドミニオンにいるので、クライマックスフェイズ（かその直前）にドミニオンに突入して即ボス戦！ という内容です。ドミニオンの名前とか描写とかは、基本的にかっこつけたり演出の材料にしたりするためのものになるでしょう。
「その強大な吸血鬼は廃倉庫に潜んでいます」より「その強大な吸血鬼は廃倉庫の内部を自分が支配するドミニオン“鮮血庭園”に書き換え潜んでいます」と言ったほうがハッタリも利いて強大感が出る気もしますし。
�▲椒攻�化ギミック
ドミニオンで大事なのは「世界律」。これはドミネーターのエゴとセット運用すると説得力が出ます（ドミニオンは、ドミネーターのエゴで作られているので）。
たとえば、「金銭に異常執着するドミネーター」がいたとします。
→彼はドミニオンの中に金を溜め込めば溜め込むほど戦闘能力も強化されていく。
→そのため、金を稼ぐ力の高い存在を非人道的な手段で借り集め奴隷のように酷使し金を溜め込んでいく。
このような設定ならば、
金を稼ぐ力のあるヒロインが攫われる
→それを救い出すことで、ボスの弱体化も可能！
というように、シナリオアイディアを直接ボスの戦力に結びつけることができるわけです。
「ドミニオン・ステージで観客が増えれば増えるほど強くなるアイドルドミネーター」「ドミニオン認定した場所で死者が増えれば増えるほど強くなるネクロマンサー」などアイディアは無限大！！
��事件そのもの
ドミニオンは、わりとよく現実世界を侵食します（「オーバーライド」という）。これが起こると、実在しないはずの病気が大流行したり、フィクションの登場人物が次々実体化したり、人間が全員樹になって町が森になったりと、大規模な異変を発生させることができます。
「ＰＣたちが頑張ればこれは解除でき失われたものも戻るが、ほっとくと完全にオーバーライドされて地球が終わります」はＢＢＴ世界では基本の物語の１つでしょう。ビジュアルのインパクトが強く、共通の危機意識を持たせやすいので、重宝するシチュエーションです。
ことが終わったら、なんか記憶は消え去る世界律だった、とかいえば大丈夫でしょう。ドミニオンは理屈の通じない世界にして現象。不思議なことはいくらでも起こります。
�ぅ瀬鵐献腑�
「上級ドミニオンルール」を使う場合の運用で、ドミニオンを１つのダンジョンとして踏破して行くやり方です。シナリオそのものが「ドミニオン・ハック」とも言うべき運用になります。詳しくは『ドミニオンズ』参照のこと。
もちろん、これらは組み合わせて使うことも多いです（特に�，鉢△箸�、�△鉢�とか、�△鉢い箸�は組み合わせて使いやすい）。
■じゃ“羽根”は？
”羽根”の機能も複数存在します。
�．疋潺諭璽拭爾犬磴覆づ曚縫疋潺諭璽拭宍蕕領呂鮖�たせる
巻頭コミックでの用法です。たまたまたにせよ意図的にせよ、”羽根”は一般人にすらドミネーターと同じ力を持たせてしまうものです。魔獣ですらないクソ野郎とか、逆に迷える一般人とかをボスにしたいときに最適。
�▲椒垢�よびＰＣのトロフィー
ボスが“羽根”を手に入れてしまうと色んなモノがヤバイ！渡しちゃいけない！というシチュエーションです。この場合、“羽根”の奪い合いになるので、ＰＣにとってもトロフィーとなりますね。
ルルブ付属２本目が近いですが、“羽根”が入っちゃったヒロインが攫われないように護るとか、そもそも“羽根”がどこにあるのか先手を打って探して確保する、なんて展開もできるでしょう。
�Ｂ腓�な事件の原因
なんかでかいことをやる時の理由付けに最適です。月を割るとか、地球を氷河期にするとか、１０００年前に封印された強大なドミネーターが復活するとか。“羽根”がボスの手にあるためだ、とすれば、それを奪い返す形でシナリオになりますね。ルルブ付属２本目がまさにこの形です。
もちろん、これら以外の使い方も存在します！
■つまるところ
ドミニオンは、ビーストバインドというシステムにおいて非常に特徴的でかっこいい重要な概念ですが、基本的にはゲームに資するためのものです。
「ドミニオンを出すべき/出さないべき」というよりは、「なんかシナリオでやりたいことがある場合にそれをゲーム世界で実現するツール」としてドミニオンを捉えると、色々やりやすいのかなと思います。
僕も大変お世話になってる概念です。潜ったり潜らなかったりしよう！ ドミニオン！
ログインしてコメントを確認・投稿する