絵画モデル#1

♯１
　ヌードモデルをしてみたいと思っていました。人前で裸になるのっどんな気分なのだろう。でも知り合いの前では無理ですね。たまたまネットで女性画家さんと知り合いました。むしろ同性の前でモデルするほうが無理と思っていましたので丁度女性画家さんでよかったと思いました。まずはメールで連絡を取り合いどのような作品を描いているか，どんな作品を描きたいかいろいろお話しました。

　そして，いよいよ初モデルの日です。
　コーヒーショップで待ち合わせして，一言二言言葉を交わしました。ネットで知り合ったので不安はありましたが，いい方でした。

　場所は，ホテルの一室。
　まずは着衣から始まりました。椅子に座っているところでしたので，ポーズも無理はないものでした。１時間くらいじっとしていましたが，疲れはしなかったですね。

　いよいよヌードです。この時画家さんに「脱いで」とか言われたのか，自分から「脱ぎます」と言ったのかは覚えていません。初めてということもあり，画家さんは全部脱がなくてもいいと言っていましたが，思い切って全部脱ぐことにしました。画家さんの目の前で一枚一枚脱いでいきます。今思うと不思議ですよね。数時間前に初めて会った女性の前で服を脱いでいくのですから。しかも相手の女性は着衣のままです。
　今となってはあまり覚えていませんが，おそらく服を脱ぐ前は非常に緊張していたと思います。足もがくがくふるえていたかも。でも意外に最後の一枚もすんなり脱ぐことができました。結構簡単だった気がします。相手の画家さんはヌードを見ることに慣れており，ヌードを意識していなかったので，こちらも意識することなくすべてを脱ぐことができたのだと思います。
　
　すべて脱いでしまいました。どこも隠すことなくすべてを画家さんの前にさらけ出します。こういう状況下で人前でヌードになるのはもちろん初めてです。その時の気持ちがどうであったか今となってははっきり覚えていません。頭の中が真っ白になっていたかもしれないです。