与死の危険性

■延命治療は愛情？ 家族のエゴ？ 残酷な最期を強いる「長生き地獄」の現場
(週刊女性PRIME - 10月21日 13:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=235&from=diary&id=4823196

てーか、何でこんなに、「ひとの命をカネに換算したがるのか」だよな。

要は、「世話するのにもカネが掛かるから、寝たきりならとっとと死んでくれ」が、その根底に無きゃ、かようなひとでなしなコラム（記事じゃねーだろ）が、書かれたりしねーよ。

衰えた高齢者を施設に預けるのは、当人の意思じゃねーで、「その経済的恩恵を受けて来た子供達の意思が大半」だ。

爺さん婆さんからすれば、戦後必死に働いて、手に入れたその家から、「面倒看切れねえ」で、育てた子供から、ボケたのを理由に、追い出されて、「まるで収容所みてえな病院や施設に放り込まれる」のでな。

理由は、「親の介護に伴う、経済的困窮から」が大半さ。

昨今じゃあ、市井の仕事の大半が、「不安定な非正規就労」だろ。仮に大企業の正社員や公務員でも、ボケた親、自費で介護しよーとしたら、「一旦離職を強いられ易い」んだ。で、辞めたら、「次の再就職は、大半が、何時でもクビにされる、派遣やパートとかの、不安定な非正規就労しかねえ」ので。

本当に、「一度、キャリア形成に失敗したら、その後の挽回は殆ど不可能」って、果たして「先進国に値するのか？」だけどよ。

こんだけ「カネがねーやつ」が増やされたのは、毎度の手前の日記で書いて来た通り、「経団連とかの財界の献金で転んだ歴代与党が、過去も現在も働いた経験のねーブタみてえな株主配当を得る大半は世襲の富裕層を、俺達社会の99％の庶民より優先して、雇用を破壊したから」だ。

バブル崩壊時には、所謂「パラサイト・シングル」って言葉が流行ったけど、その正体は、「働けば報われた、就労人口の凡そ9割が正社員の世代の、子供達」の筈。

生活防衛の見地から、「パートやフリーター、或いは引き篭もりでも、親元で、家賃光熱費タダで、この就職氷河期を乗り切れば、何れ以前の高度経済成長期が起きて、また再起出来る」って人達の目論見は、「現実には、もっと歴代政権で、雇用が無茶苦茶にされ、無意味な自己責任論が蔓延した挙句、本当に胡散霧消した」ね。

今じゃ、「介護の果ての、家族内の殺人」って、心中も含めたら国内の殺人事件の最多を占めてる。

そして、その理由の多くが、「行政や自治体の社会保障制度等の、公的サービスの無理解から生じてる」のでなあ。

ま、詰まらんコトだけど、どなたも「地域包括支援センター」って単語だけは、脳味噌の片隅に記憶して欲しーよな。相談すれば、今の煮詰まった現状への突破口に為る可能性が高いので。

あ、タイトルの意味だけどさ、「与死」って「安楽死や尊厳死」の次に来る言葉で、医学会では、これを公言してるやつも居るらしい。

その意味は、「幾ら社会資本を注ぎ込んでも、意味のねえと思われる、高齢者や障害者は、安らかに死んで欲しい」ってだそーだが、冗談じゃねーよ！

「誰かが病んでも衰えても、或いは障害を背負っても、生きて行ける最低条件が確保出来るのが、納税者の国民への、最大の国の責務」の筈。

かような考え方は、ナチスみてえな、狂った優生思想の温床に為り易いし、先走った馬鹿が、やまゆり園での無差別大量殺戮起こしたりすんで。

そー云えば、明日は選挙だ。ま、結果はどーでも良いよ。安倍が勝てば、社会はもっと弱者が貧困に追い遣られるだけだ・・・でもよ、路傍で俺は、個別に闘う。

運良く、知り合ったどなたかが、たとえ一人でも死なずに済めば、手前の抜かしてるこたー「充分過ぎる程、意味が有る」のだから。