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2017年10月02日21:18

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どうすんだよ,これ・・・

スペイン政府、法の力でカタルーニャの自治権停止も=法相
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=4794269
今朝,これを見て魂消た。

我が国の第一野党が意味不明の分裂を繰り返し,与党は与党で訳わからん衆議院解散・・・って,時事根多は得意ではないし,イデオロギーが関連することは封印していたのだが,敢えて書く。

昔から独立国だったのだから独立して当然・・・というのは感情論だと思う。
歴史と政治は,感情論で語ってはいけない−私の持論だ。
唯,オスカーを獲った映画「ブレイブ・ハート」に描かれたウィリアム・ウォレスや,メアリー女王の悲劇を経て併合されたスコットランドでさえ,住民投票で独立に至らなかったという理由も考えてみる必要があると思うし,スペインという国の地勢を理解しなくてはならないとも思う。

ジブラルタル海峡を隔てて,北アフリカと一衣帯水の位置にあるイベリア半島は,古来多くの民族が蟠踞してきた。
例えば,古代ローマを震撼させたカルタゴの将軍ハンニバルは,ジブラルタルで地中海を渡って欧州に侵攻したし,これまた映画のことで恐縮だが,チャールトン・ヘストンが主演した「エル・シド」では,海を渡って襲来するムーア人との戦いが描かれていた。
更にスペインには,WWIIIの際の火薬庫ともなり得ると言われたピレネー山脈麓のバスク問題が有る。
民族・宗教・人種の問題とは,善悪や感情論で決め付けられるほど単純なものではないのだ。
恐らくスペイン政府は,バスクだけでも手に余るのだから,カタルーニャの独立は一切認めず,強権を発動させて,力づくで押さえ込みに掛かるのではないか・・・と予想され,そうなると間違いなく混乱が広がることだろう・・・。

私としては,改めてカタルーニャの独立時代の歴史を繙いてみようという必要性にかられているのであるが,唯一言知っておいていただきたいことは,私が子供の頃,スペインはフランコという独裁者の国であった。
その時代,カタルーニャの人々は母国語たるカタルーニャ語を禁じられ,強制的にスペイン語を使用させられていたという事実だ。
それらを踏まえた上で,カタルーニャの独立を論じるべき・・・と共に,独立国の今後の有り様を考えた場合,果たして財政的に成り立つのか否か・・・という点も,十分に考えて然るべきだろう。

何度も言うが,決して善悪や感情論で,政治と歴史を論じたり断じたりしてはならない・・・。

でもって,混乱が続くようだと,パルセロナのカタルーニャ・サーキットでのF1スペインGPが開催できないじゃないか・・・(尽きるところはそれかい・・・)。



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