2017.9.23 於:みなとみらいホール
(前半)
メンデルスゾーン
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
(後半)
ドヴォルジャーク
スラブ舞曲第1番、第10番
スメタナ
交響詩モルダウ
チャイコフスキー
荘厳序曲1812年
(アンコール)
ドヴォルジャーク
ユーモレスク
指揮:小林 研一郎
ヴァイオリン:木嶋真優
コンマス :千葉清加
1ヶ月のお休み期間を挟んで、いよいよ秋のシーズンが始まりました。
横浜の演奏会は名曲パターンが多く、この日も翌日のサントリーでの名曲シリーズを持ち込んだ盛りだくさんのセトリでした。
先ずは木嶋さんのヴァイオリン。小澤氏が自身のオケに何度も招待しているので(若いのに)相当な実力の持ち主のよう。ありがちな技巧を見せつけるでもなく、我流にクセをつけたり端折る演奏でもなく、1音1音しっかりと演奏する真摯で丁寧な内容でした。ああ、これはまさにヴァイオリンソロが主役。と、しっくり来ます。名演でしたが、ソリストアンコールはなし。代わりに終演後サイン会を開催していました。
後半は小林さんのおハコ。スラブ舞曲。短い曲ですが、1曲毎に背景から音楽的な意味付け等の解説付き。しかもオケに該当する部分を数小節演奏させるサービスぶり。純粋な演奏会という感じではありませんが、これはこれで馴染みの曲への興味が格段と増す効果がありとても良いものでした。(モルダウに至っては、演目に無い第一曲「高い城」の1フレーズも紹介)
最終の「1812年」は、予想通りの壮麗で爆音の小林節全開。盛り上がるにつれて頭が真っ白になって痺れて来るのが分かります。バンダがちょっと残念でしたが、アンコールのユーモレスクで適度に冷却されて気持ちの良い演奏会となりました。
夏にちょっと無理をし過ぎたためか万全な体調ではありませんでしたが、心が開放される土曜日の夜にクラシックの生音が聴けるのはなかなか幸せな事だなと思っています。
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