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2017年09月25日20:25

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衆議院解散・・・

 今日の夕方、安倍総理は記者会見を開き、衆議院を解散する旨発表しました。
 先ほどの記者会見では、色々総選挙をする理由を挙げていましたが、
 述べられた政策などは、いかにも付け焼刃で、十分検討された政策とは思えません。
 消費税の引き上げで子育て世帯の負担を減らすとの事でしたが、
 消費税の引き上げは2年先の事ですから、
 何故今かの疑問に答えるものではないような気がします。
 自分が正しく格好良いと美辞麗句を並べているばかりと感じました。

 今回の解散は、突然浮上したと思います。
 自民党内部でも声が上がったように、大義名分がないと思います。
 前から検討されていた事ならば、先月3日に発足した第三次安倍内閣は、
 なかったのではないかと思います。
 あるいは、内閣改造は解散を隠す手段だったのかも知れませんが、
 わざわざ「仕事人内閣」などと名付けて、多くの国民に期待を持たせた事は、
 とても罪深い事のような気がします。

 自民党内部には、7月2日の都議会議員選挙で、都民ファーストの会に惨敗した事が、
 トラウマのようになっているのではないかと思います。
 都民ファーストの会の延長線上の国政レベルの新党が出来上がる前に、
 総選挙をやってしまおうとの焦りがあったような気がします。
 新党の立ち上げの様子を見て、準備が整わない内と考えたのでしょう。

 更に、民進党も代表戦とその後のゴタゴタで混乱している内と思ったように思います。
 自民党が恐れたのは、民進党と共産党などを含めた野党統一候補であり、
 前原さんが代表になって、
 野党共闘がギクシャクしている内にとの気持ちがあったと思います。

 そして、森友学園・加計学園問題です。
 臨時国会では、改めてこの問題で攻撃される事は見えていますから、
 その前に解散してしまおうとの思惑があるのだと思います。
 選挙で自民党が勝てば、国民の信頼を得られた、禊は済んだと言い出すと思います。

 対決する相手の準備が整わない内に攻めるのは戦術の基本ですし、
 総選挙で森友学園・加計学園問題隠しが出来ると言う辺りが本音のような気がします。


 昔、中国の春秋時代に宋の襄公と楚の成王が泓水で戦いました。
 襄公は、楚の軍が川を渡って陣を布く前に攻撃するよう部下に勧められますが、
 「君子は人が困っているときに更に困らせるようなことはしないものだ」と言って、
 これを退け、楚軍が陣容を整えた後これと戦い、散々に負けてしまいました。
 この事から、敵に対する無用の情けを宋襄の仁と言います。

 これと反対の話もあります。
 紀元前331年に、アレクサンドロス大王率いるマケドニア軍と、
 ダレイオス三世率いるアケメネス朝ペルシが戦いました。
 マケドニア軍は5万人弱、アケメネス朝軍は100万人とも言われていて、
 数的には、圧倒的に不利でした。
 そのため、部下から夜襲を勧められますが、
 「余は勝利を盗まず」と言って断り、翌日アケメネス朝軍を打ち破りました。

 安倍総理は、到底アレクサンドロス大王とは比べものになりませんが、
 本当は、野党側の体制が整うのを待って、
 政策論争で堂々と議論をして国民の判断を受けるべきだと思います。
 安倍総理は勝利を盗もうとしているのでしょうね。
 国民がこれにストップを掛けられるかどうか、
 これからの日本の命運がかかっていると思います。

 安倍総理は「国難突破解散」と名付けましたが、
 日本の国難は、彼が総理である事だと思いますが、いかがでしょうか?


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