mixiユーザー(id:13070519)

2017年09月06日23:47

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言葉狩りかどうかはともかく、ややこしいだろ・・・・

形質型としては、
確かに、顕在・潜在のヘテロでも「顕在」となるからいいんだけど、
遺伝子型側から行くと、
顕在「形質」の人の遺伝子型に、潜在「遺伝子」を含む可能性があるという
かえってややこしい状況が起こらないか??

結局、「潜在遺伝子よりも顕在遺伝子が優位に働く」
ということを説明せねばならないことは変らないわけで、
ここでは、結局、優性劣性表現しか説明のしようがないのではないか。
もっとも、もちろん、形質の発現に関する優性劣性は
その固体が優れている劣っていることを示すのではないことは
わかった上で説明することが必要で、
それは現在もなんら変化のあることではない。


■遺伝の「優性」「劣性」使うのやめます 学会が用語改訂
(朝日新聞デジタル - 09月06日 19:24)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4753369

***これより転載***

 遺伝の法則の「優性」「劣性」は使いません――。誤解や偏見につながりかねなかったり、分かりにくかったりする用語を、日本遺伝学会が改訂した。用語集としてまとめ、今月中旬、一般向けに発売する。

 メンデルの遺伝学の訳語として使われてきた「優性」「劣性」は、遺伝子の特徴の現れやすさを示すにすぎないが、優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすい。「劣性遺伝病」と診断された人はマイナスイメージを抱き、不安になりがちだ。日本人類遺伝学会とも協議して見直しを進め、「優性」は「顕性」、「劣性」は「潜性」と言い換える。

 他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に。遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基本的な考え方が伝わるようにする。色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」とした。

 学会長の小林武彦東京大教授は「改訂した用語の普及に努める。教科書の用語も変えてほしいと文部科学省に要望書も出す予定だ」と話す。用語集「遺伝単」(エヌ・ティー・エス)は税抜き2800円。(編集委員・瀬川茂子)

***ここまで転載***


もうひとつ踏み込んだ言い方をすれば、
よく、「言葉狩り」ということが行われているのも事実だと思うし、
今回のこの変更にしても、それに近いのではないかとも思う。

「優性」「劣勢」という言葉のひびきが、人の優劣を連想させるとか
そういう考え方もあるだろうが、
「遺伝で言うところの、優性劣性は、固体の優劣をあらわすものではない」
ということは、少なくとも、義務教育内で学ぶことである。
義務教育で学んでいるはずのことを「そんなの知らない」と
突っぱねるのも、それはそれで間違った考え方ではないのであろうか??



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