9月4日(月) #1461 台風とは

おはようございます。木下藤吉郎です。


今から30年前の1987年(昭和62年)の今日、第二電電(DDI)、日本テレコム、日本高速通信(KDD)の新電電(NCC)3社が、市外電話サービスを開始しました。

■テレコム温故知新〜Time Line〜 - ［1987年］NCCが長距離電話に参入，複雑な料金がLCRを生む：ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090324/327124/?ST=spleaf


また、今から55年前の1962年(昭和37年)の今日は、京都大学iPS細胞研究所所長、医学博士の、山中伸弥(やまなか しんや)さんの生まれた日です。
※ 「成熟細胞が初期化され多能性をもつこと(iPS細胞)の発見」により2012年度ノーベル生理学・医学賞をジョン・ガードン氏と共同受賞。

■山中伸弥 - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E4%BC%B8%E5%BC%A5























9月4日 月曜日

また新しい一週間が始まりました。今週は週の中頃に低気圧や前線の影響を受けるようで、全国的にやや大きく天気が崩れる予想がされています。このところ晴天が続いていた西日本においては大きな土砂災害などの恐れは低いようですが、雨続きだった関東や東北では、地盤が緩んでいるので少し注意しておいた方がよいかもしれません。

さて、今週の「朝の歳時記風日記」では、タイトルにも示しましたように、台風についていろいろ語っていきたいと思います。

♬9月は台風で酒が飲めるぞ〜 と、バラクーダの「日本全国酒飲み音頭」でもそんな風に歌われてしまうほど、9月は台風の接近や上陸が一年の中で最も多い時期であります。しかしながら、なかなか台風について勘違いや誤解をしてしまっている所も少なくないのではと思い、改めて台風について事細かに語っていこうと、こういうわけであります。

まず、台風の語源ですが、それは英語のtyphoon(タイフーン)にあり、そのままそれに漢字を当てたものが「台風(たいふう)」なのです。中国語圏では「大風」と書いて「タイフー」と読むようです。

そして、台風のそもそもの「定義」ですが、概ね次のようなものになっています。

・北西太平洋にある中心付近の最大風速が17m/秒以上の熱帯低気圧。

では、それ以外の低気圧は台風ではないのでしょうか？ 例えば中心付近の最大風速が17m/秒以上であっても、熱帯低気圧でないとか、北西太平洋にいないとか、そんな場合でも「台風」ではないのでしょうか？

その通りなのです。

どんなに威力が強くても、例えばその低気圧が熱帯低気圧ではなく、前線を伴う温帯低気圧の場合は、たんに温帯低気圧としか呼ばず、台風とは呼びません。日本では、冬になりますと東の海上に抜けた温帯低気圧が、中心気圧970hPaなど、へたな台風よりも気圧が低く規模の大きいものに発達しますが、誰も「台風」とは呼びません。ただ、冬の始めや春の始めなどにおいて、日本列島を通過する間に急速に発達して、各地に台風とそう変わらないような風災や水害などの被害をもたらす温帯低気圧があり、これを「爆弾低気圧」と呼ぶこともあります。

また、日付変更線が北西太平洋とそうでない海域との境界にもなっているそうで、日付変更線より東側(アメリカ大陸寄り)の海域で発生した熱帯低気圧が発達して、始めは「ハリケーン」と定義されていましたが、西に進んで日付変更線を越えた事で、ハリケーンから「台風」に定義が変わったというケース、およびその逆も過去に記録が残されています。

日本など東アジアでは「台風(大風)」と呼ばれているものも、世界のいろいろな地域によって、その呼び方は異なっていて、定義も若干ずれがあるそうです。

東南アジア〜赤道直下エリア、オーストラリア、ニュージーランドなどのオセアニア、南半球エリア
→サイクロン

主にアメリカ大陸
→ハリケーン

かつて、日本ではオーストラリア周辺に襲来する熱帯低気圧の事を「ウィリー・ウィリー」と呼ぶように教えられていましたが、実はこれは間違いであり、オーストラリア周辺に襲来する熱帯低気圧は、上記の通り「サイクロン」と呼ばれるのが一般的であり、「ウィリー・ウィリー」というのは、竜巻に似た特殊な風として有名な「つむじ風」の強いものをそう呼ぶそうなのです。

といったところで、今回はこのあたりまでと致しましょう。明日は、台風の「呼び名」と、特徴について書いていきたいと思います。