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2017年08月23日21:10

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73式 その5

 1430時、予想外に仕事が早く片付いたので陸事に行ってみる。「予約していないんですが予備検査、1台良いでしょうか?」『今日は空いてますからいいですよ。』急ぎ自宅に向かう。書類一式と充電しておいたバッテリーを積み込み再び職場へ。倉庫からトゥーバーを引っ張り出し73式に取り付ける。J3に持参したバッテリーを取り付け燃料を突き込む。ピンドルフックに車両を連結させ出発。何かえらいフワフワした乗り味である。空気圧おかしいのかな?時間が無いので無視して走る。信号のない河川敷の道なので頗る早い。と、合流の一時停止に停まらずにソロソロと出て来る馬鹿一台。この距離と速度で割り込む事はないだろう。と思ったがアクセルから足が離れる。そのまま停まらずに出て来る軽乗用車!倍力もない4輪ドラムで牽引中の旧車である。しかも逃げる場所の無い細い道。ホーン全開!人間ABSダダダダ!それでも慣性は殺しきれず右に左に蛇行するJ3と73式。それでも停まらずに逃げ去って行く馬鹿。出て来た軽に突っ込むか河に転落する所だった…チャチなトゥーバーだったら一発で曲がって廃棄だったな。親分の堅固な製品で本当に良かった。気を取り直して検査場に行く。返納証のコピーは用意していたが譲渡証のコピーは用意していなかった。離れた振興会でしかコピーサービスが無いとの事なので先にラインに入らせて貰う。松本陸事は4ラインあり、1,2コースが通常の検査ラインで3コースが新規等検査ライン。4コースは2輪専用ラインである。『4駆なら2コースですが…慣れてないと…』「いいよ、(どうせ判らなきゃ誰か来るだろうから)2コースで。」こうして2コースに並ぶ。検査員の指示通りに灯火類を操作して行くがライトで引っかかる。?ああ、そうか。軍用のロータリースヰッチなのを忘れてた。後ろで何やらゴチャゴチャやっているので見に行くとブラックライトの部分を測っている。「そこは関係ねぇから!余計な事するな!」思えば此処からゴングが鳴った様な気がする。グダグダ言っていたが問題なかった様でシブシブ此方に来る。「軍用検査なんて出来るんか!?出来ない?じゃあ余計な事するな!」憮然としながら巻尺を取り出す検査員。『長さ測るんで…そっち持ってて。』どう見ても記載の通りだろ。「ああ?じゃあ重量も測るんか?」『長さに変更なければ測らないけど…おや?横幅違うね。167糎の筈なのに160しかない。後で測り直しだね』何だその勝ち誇った様な顔は!?「大体車体の何処で測るんだよ?」『え?前が一番広いでしょ。』「誰が決めたんだ?そもそもこのボデー載せる為に記載変更したんだからそんなに違うわけねぇだろ!」『でも後ろで測っても…』「判った後でいい。先ラインに入らせろ。」もう時間が無いのに2000円無駄にされてたまるか。日産の黒煙除去剤を投入して来たから黒煙は問題ないと思うが…32%。よし。矢張り自社製品に自信のないメーカーのケミカルは性能がいい。しかし、前の人時間かかるな。ふと下を見る。えっ!?クーラーもないのに水滴が落ちた様な気がして発動機下を覗き込む。ああっ!ラジエータの水漏れが微妙に始まってる!どうする、俺!?このまましらばっくれるしかないな。そんな事を考えていると『ジープの人!ちょっと下がって!』ん?何?『前が慣れてない人なんでやり直すから下がって。』何度もやり直している。「2コースって言われたけど、隣行こうか?」『ああ、そうして。後ろ見るから。』こうして1コースに変更となる。サイドスリップは問題なく、速度計も一発合格。ブレーキ検査に入る。フロント『〇』リア『×』あぁ!?サイド『〇』。光軸は右が『×』。ふざけるなよ!「俺の安全整備にケチ付ける気か!?検査場のテスターおかしいんじゃないのか!?いつも引っかかるぞ!」『え〜と。じゃあ2コースで初回検査って事にしてもう一度見るからこのまま下回り検査して。』運命の下回りである。乗り入れ発動機を停める。「クーラーの水垂れたら悪いね!」一応礼儀として声を掛ける。キンキンカンカンやっている。長居は無用だ。急ぎ前進。今回の検査、全て検査員が記録している。車降りずにライン通り抜けるなんて初めてだな。そのまま2コースへ。水漏れ、気付かれなくて良かった。ラインに入る前に先程の検査員がやって来る。「光軸何が駄目だったんだよ!?」『右が37糎内側に向いてたから駄目だね。』「んな訳ぁねぇだろ!(夢の中で)テスター通して来てるんだぞ!」文句を言いながら右ライトを左に押し込む。『じゃあ3コースで立会検査すれば判るだろ!』「その前にこのコースでも測らせろ!」こうして再び光軸とブレーキの検査が始まる。先ずは光軸である。『大体全てのテスターは同じに調整してあるから変わる訳ないけd…』『〇』「いいじゃねぇか!」『あ?あぁ…良かったね。』「俺は常々中で誰か嫌がらせしていると思ってんだ!」『そ、そんな事は無い!操作は…』「早く。次。」しかし、此処でもリアブレーキが駄目。検査員が集まって来る。「あ、4駆のままだ。」しかし、2駆に抜けない。「すまん少し下がる。」漸く抜ける切替。今度は合格。ああ良かった…。『じゃあ測るから3コース行って。スペアタイヤは外して来て。』重量の再計測をする為、不要物件の積み降しを行う。さてと。結局全コース制覇かよ!初めてだよこんなの!で、3コースである。誰もいねぇな。入って良いのか待機して良いのか全く判らん。と、早く来いと言わんばかりのゼスチャーの検査員。そのまま前進する。あ、NSの車検の時に『大体バイクなんて片手間なんだから』とか抜かした野郎だ。相変わらず横柄である。『進んで。行き過ぎだよ!』指示もないのに何処に停まるんだ?仕方ない、耐える。『今度は後輪。前進して。行き過ぎ何やってんの!』「何処に合わせろもなく何好き放題貶してんだコラ!?指示が悪いだけじゃねえぇか!」『えっ!?あ、その線に合わせてくれればいいから…』仕事しろこの野郎。『じゃあ長さ測るからもう少し前進して停めて。』何やら表示盤を取付けて行く。フォト中々見る機会も無いので写真を撮る。フォト『ああ!駄目だよ!撮影禁止!』「写真撮る為に取り付けてるんだろうが!」『撮るのはこっち!場内撮影禁止!』「何で?前も他で言われて聞いてみたんだけど、検査中にライン上に出る事は無いからって言われて、じゃあ記録中、車外に出た時で前が詰まっていたり見学コースからならどうなんだって聞いたら、それは…いいけど…って言われたんだが。そもそも写真撮られたらマズイ様な後ろめたい事してんのか?」『あ、いや…その…』「そもそも自分の車撮ってんだから個人情報もヘチマも無いだろ?駄目な理由を納得出来る様に教えてくれ。」『ゴニュゴニョ…な、長さ測るから!』「難癖付けて再測定だからどんなにか高級な機器で計測するのかと思ったら巻尺かよ。」『本来なら糸垂らしてやらなきゃいけないんだけど…あ、横って、この幌骨の付け根からかな!?』「で、どうだったんだよ。長さ違ったの?」と、あの横柄なオッサンが『ああ、でも全長は6糎も違ったから!と、勝ち誇っている。』6糎?「何がそんなに違うのよ?」『バンパーに付いてるあの…』「あぁ?何年検査員やってんだ!車検無い車持って来る為に牽引用に取り付けたトゥーバーじゃねぇか!こんな物付けたまま走るかっ!俺もウッカリしてたけどスペアタイヤだけ外せって言われたからそれしか考えてなかったけど、毎日業務でやってんならその位言っても罰ぁあたらんだろう!大体、これ外したら重量再検査だぞコラ!それじゃ外して来るけど、記載事項とどの位違うんだ、言ってみろ!」若い検査員がメジャーを出し『あ、これだけでしたら丁度6糎ですから記載事項変わらないですね。』「大体、アンタが鬼の首でも取った様に間違っていなかった横幅を指摘しなかったらこんな七面倒くさい事にはならなかったんじゃねぇのか!?それじゃあラインから出て外して来るからもう一度やり直せ!」そのままラインから出て工具の積んであるJ3の横に行く。と、走って来る若い検査員。『何も記載事項間違っていませんでしたので外さなくて結構です!』「あ、そう。あんたの偉そうな勘違いから始まったんだから、今後ほかのユーザーさん達に迷惑かけない様にしてくれ。それと、あの横柄なオッサン偉いの?」『すみません。あ、所長です。』「早く追い出せ。大体前に単車持って来た時に『バイクは片手間なんだから』とかヌカしやがったぞ。」『ええっ!本当ですか!?』「嘘言ってどうする?」『すみませんでした。あ、この書類を4番に出して下さい。』こうして検査は無事終了。振興会に行きコピーを取り、振興会のおばちゃんと陸事にもコピーあるのに嫌がらせとしか思えん。と談笑してから4番窓口に書類を提出する。『あ、2番にお願いします。』野郎。最後迄やりやがったな。そして予備検査証が出て来る。あ、そうだった。再び窓口へ。「これなんですけど、前のオーナーさんが改車検した時に車台番号の-が抜けたままできちゃったらしいのよ。言ってくれれば直すけどそのままでも問題ないって言われてそのままだったらしいんで訂正して貰える?」『ああ、昔は改の時に機械の設定で-が抜ける設定だったから変える訳にいかないんです。』「一寸待て。此方の機械の都合が悪い時は認めない癖に、自分らの機械の都合が悪い時は押し通すんかい?」『でも訂正してはならないって決まりで…』「じゃあ、事故とかあった時に車台番号と書類上の車台番号が違っても問題ないんだな?保険屋によっては自賠の車台番号に-が入らないと出せないって言われた事あるし、今引っ張って来た方のジープも昭和45年に改になってたけど-付いてたし、15年位前に車検の時に改は要らなくなりましたって記載から抜かれて、でも4桁3桁は空白のままなんだが、それはどうなんだ?訂正しちゃならないって文言見せてくれ。あんたら好きだろ?いつも言ってるじゃん、文書で示せって。」『し、調べますのでお待ち下さい。』と、ガス欠寸前だったのを思い出す。父に電話する。「VTの横に置いてある携行缶と、緑の道具箱にポンプ入ってるから持って来て下さい。」『緑の箱なんて無い』「じゃぁ携行缶だけで良いのでお願いします。」『すみません。記載を直してはならないと云う文書はありませんでした。今回は予備検査ですよね。じゃぁそれを訂正して…』「いや、そうすると一時抹消の書類と整合性が付かなくなるから登録の時でも良いけど。」『ああ!ではそれまでに調べておきますので。』こうして事務棟を出る。ポンプ無しで燃料入れるとなると大幅に溢しちゃうだろうから目立たない隅に移動するか。既に駐車場にはジープ2台しかない。J3に乗り発動機を掛ける。3米ほど進んだ所でガス欠。マジかっ!?どうにもならないのでそのままの状態で待つ。幸い給油口は事務練の反対側なので盛大に零れても見えないだろう。父が来たのでジェリカンから一気に移す。矢張り盛大に零れる。勿体ないが仕方ない。半分程入れて燃料ポンプを突き込む。発動機を始動して73式に対してバックして行く。今度は2人なのでトゥーバーとピンドルフックの位置を見ていて貰う。思いついての予備車検だったが、通って良かった。登録費用を何とか捻出せねば。期限の3ヵ月以内に登録したい今日この頃なのであった。
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