囀や　柳亭小痴楽ひとり会

「囀や　柳亭小痴楽ひとり会」

行ってきましたー
18時から。
満員御礼。
前回と同じく男性は2、3人だったような。
お客さんを待って少しだけ遅れてはじまりました。

鼠の羽織に同系色の着物、格子の白っぽい半襟。
髪型も短めで涼しげです。
そんでやたらと目がきらきらしてました。
コンタクトのせいなのか風邪でうるんでるのかなんなのか、
なんか印象つよい。

お題噺はやめるってこと、
昨年文枝師匠に言われて創作落語作ってみたけど
なんかちがうね、ってことになって、
でもまあちゃんと作るつもりで題は決まっている、年内には・・・
ってことをまず話してました。


「花色木綿」
昨日の大阪での成金祭の話、
小笑さんやA太郎さんもすごく受けてうれしかった、ってことなどから
「すきなんでやります。受けないんですけど」と噺へ。

はじめの泥棒と親分の会話がおもしろかった。
あと、泥棒が隠れたところに
誰かと別れて家の主が帰ってきたところのしゃべりがよかった！
さっぱりとして気の荒げな職人ぽさがよかった。
しめた、泥棒に入られたから家賃の払いを待ってもらお、って考え方、
いいなあー。
泥棒も家の主もキャラクターがすきです。

大家と店子の問答がハイライトなんだろうけど、
単語が今のものではないのでなかなか入ってきづらい。
それでも、懐中時計、お札、刀等、とんとんとんとたたみかけてくるのは
はまれば笑いが止まらなくなるだろうなー
と、今のところはそんな気配。


「明烏」
昨日久しぶりにやったらできたので忘れないうちにと。
東京の吉原はもうないけど、
大阪の飛田新地は面影を残しており
実際やり手ババアが手招きしていて上がるとチョンの間があるらしく、
行ったら勉強になるよ言われるけど、1人じゃ怖くて行けない、
ってマクラから。

や、これは！
おもしろい！
めっちゃおもろい！
出てくる人みんないいけど、
げんべえ、たすけのチンピラ感がいい！
2人のチームワークというか、会話もおもろい！
明け方くやしがるとこもいい！
若旦那はかなり病的に泣き叫び表情でも笑わせてくれてるけど、
音声だけでも十二分におもしろいやろなー。
いやあ、めっちゃおもろかった。


仲入り


「宿屋の仇討ち」
着物は通常代えるけど今回は大阪から直行で来たので1枚しか持っていない、
松之丞さん、鯉八さんと3人で回った旅成金や昇々さんのことなどのマクラから。

おもろい！

イハチが侍と3人衆を隣同士にしたことに
「ああしくじっちまったなー」みたいなセリフで自分が悪いと思うところ。
3人衆は騒いであたりまえだよなー、って感覚がすきだなー。

朝の侍のさわやかさも
「ずいぶんさわやかですね」ってイハチの言葉と同印象。

「あれはうそだよう、いつもばかにされてるから、
この旅の間ずっとこの話しようと練習してたんだよう」
っていうげんちゃんが、
旅成金中「宿屋の仇討ち」をかけていた小痴楽さんとだぶっておもしろかった。

まー、3度目に侍がイハチ呼んで説教するとこで噛んで、
そんな自分に笑っちゃってましたけど。ははは。
でも醒めるってこともなかったな。

終了20時5分

いやああ、おもしろかった！！
すきな噺だったというのもあるかもしれませんが、
おもしろかったーーー
私の体調がいいのか、中継ぎして一杯飲んでいったからなのか、
いつも以上に言葉が耳に入ってきたのですが
職人やチンピラ寄りの人たちのまくしたてるしゃべりが
ほんといいですね。かっこいいですね。気持ちいい。

小痴楽さんばっか見てるのもなんだな、
なんて思ったりもしたけど、
やっぱおもろいからいいや。

さっき古今亭志ん朝さんの「花色木綿」聞いたら
セリフって同じなんだなーって改めて知る。
でも人物の印象はまったく違ってました。
小痴楽さんのは、今の空気で活きがいい。
上手く説明できずもどかしいですが、みるがやすしです。どうぞ。

来月の囀やさんのひとり会も楽しみだなーーー