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2017年07月28日12:51

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読書感想文シリーズその1068「後宮に星は宿る 金椛国春秋」

「後宮に星は宿る 金椛国春秋」
篠原悠希
角川文庫
2017年7月27日読了

[角川書店による内容紹介]
http://www.kadokawa.co.jp/product/321609000351/
生きる、何があっても。理不尽な運命に立ち向かう少年の中華ファンタジー! 大陸の強国、金椛(ジンファ)帝国。名門・星家の御曹司、遊圭は、ひとり呆然と立ち尽くしていた。皇帝崩御に伴い、叔母が皇后に選ばれ……。「皇帝に外戚なし」の法のもとに、星家は一族すべて殉死を命じられたのだ。一家の療母(薬師)、胡娘(コジョウ)の助けにより、一人逃げ延びた遊圭は、町娘の明々に出会う。明々はかつて遊圭に救ってもらったことを恩に感じており、遊圭を匿ってくれた。その矢先、明々の後宮への出仕が決まる。再びの絶望的状況に、明々はからりと言う。「あんたも、一緒に来るといいのよ」――かくして、小柄で女子にも見える体躯を生かし、少年・遊圭は女装して後宮へ出仕することに。しかし美貌の宦官・玄月に正体を疑われ……。つぎつぎと襲いかかる試練に、対抗できるのは己の知恵と仲間だけ。理不尽すぎる世の中で、少年は生き抜くことができるのか。傑作中華風ファンタジー!

[読書感想文]
そこそこおもしろかったし,すぐ続巻を読む予定なので,四の五の言いたかないんだけどさ.えっと,これ,アイデア勝負? だとするとどうもね.「皇帝崩御→新帝即位→新后冊立→新后の一族に先帝への殉死を賜る」という設定も,主人公に据えた殉死を免れた公子(ってのは新味がないけど)の「ある属性」を活かした生き残り方法も悪かないんだけど,そこまでだったかなぁ.あと,このテの作品に御都合主義をどうこう言うのは野暮ってもんだが,それにしても限度があるしさ.ま,一言で言うと,いろいろ甘いわ.もうひとひねり,工夫がほしかったの.
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