読書感想文シリーズその1067「応天の門　第7巻」

「応天の門　第7巻」
灰原　薬
バンチコミックス
2017年7月22日読了

［新潮社による内容紹介］
http://www.shinchosha.co.jp/book/771987/
「頼む業平、多美子を攫ってくれ！　でなければ、あの子が殺される」高子の依頼で入内が決まった多美子姫に起こる異変を調べることになった道真。一方、業平も常行から多美子の警護を頼まれ……!?　多美子姫に迫る不穏な影の正体とは……。道真＆業平の平安クライム・サスペンス、鬼が嗤う第7巻。

［読書感想文］
今回エピソードが軽めだったけど，いろいろ細かく楽しめたし，それでちゃんと話が動くんだから，たいしたもんだわ．自律軌道に乗ったね，おめでと♡　コメントの一つ目は新女御．一見ひたすら無垢に描かれているようだけど，時々意味深な描写もあるので，次巻以降に暗黒面が顕現したりして．つか，その方がおもしろいわの．二つ目は，前にも述べた時代考証に関する解説．時に見当違いなことがあって，イラッとするのよ．御大層な歴史学者なので，素人衆が鵜呑みにする怖れがあるじゃん．時代が自ら専門外とおっしゃるなら，引き受けなきゃいいのに．