なかなか思い出せないお話。

ＮＨＫ総合テレビにて、毎週土曜日の午後１１時３０分から、「アトム・ザ・ビギニング」というアニメが放映されている。
かの有名な、手塚治虫「鉄腕アトム」を下敷きにしつつ、アトムの生みの親であった天馬博士と育ての親ともいうべきお茶の水博士とが、若い頃にどんなロボットを作っていたのかというあたりを描いている。

アニメの原作である漫画は、ゆうきまさみさんがアイディアを具体化し、カサハラテツローさんが漫画を描き、手塚真さんが監修したもの。
アニメは、さすが「チャチャ三羽ガラス」のひとりである佐藤竜雄監督が手がけているだけあって、なかなかに面白い。
ただ、それはそれとして。
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この「アトム・ザ・ビギニング」のオープニング主題歌は、「After the Rain」という音楽ユニットによる「解読不能」という曲。


「解読不能」作詞・作曲・編曲：まふまふ／歌：After the Rain
（https://www.youtube.com/watch?v=rKXiea-9uB4）

この曲自体は、私にとっては特に意味を持つものでない。
ただ、しばらく前から、この曲のサビの部分を聴いていると、別のメロディが何となく心に思い浮かぶようになっていた。
（コード進行が似ているのかもしれない）
その、別のメロディというのが何だったのか、どこで聴いたものだったのか、なかなか思い出せなくて。
しばらくの間、折に触れてはその「別のメロディ」を、頭の中に取り出しては口の中で転がしてみたりしていた。

何日間かそんなことを繰り返していたら、なんとなく、何かのアニメのクライマックスシーンでかかったＢＧＭだということが、ぼんやりと思い出されてきた。

そして、さらに何日間か繰り返していたら、仕事中に、突然、思いついた。
「あ、あれ、グレンラガンで使われてたんじゃなかったっけ？！」
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「天元突破グレンラガン」は、2007年4月から9月までテレビ東京系列で放映された、ロボットアニメ。
あの「新世紀エヴァンゲリオン」を生み出したアニメ制作会社である、ガイナックスによる作品。
オープニングテーマ「空色デイズ」を歌ったのが「しょこたん」こと中川翔子さんで、彼女は紅白歌合戦でもこの「空色デイズ」を歌っている。

それで、私が必死になって思い出そうとしていたのは、当然のことながら、この「空色デイズ」ではない。
というか、いくらなんでも「空色デイズ」だったら、思い出せないなんてことはない。
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やっとこさ、グレンラガンのクライマックスシーンの挿入歌だったんじゃないか、と思いついたので、動画配信サービスでグレンラガンのクライマックスシーンを片っ端から拾ってみた。
それで、やっと行き当たった。
全27話中の、第11話。
主人公であるシモンが、復活の初名乗りを上げるシーン。
その場面での挿入歌が、あの「別のメロディ」だった。


※ ↑この動画は第16話（総集編）でエンディングテーマとして使われたときのもの。
「happily ever after」作詞：meg rock／作曲・編曲：黒須克彦／歌：中川翔子
（https://www.youtube.com/watch?v=4tQ8d1bMf6U）

あの名シーンを見ながら改めて聞き直すと、不覚にも、胸が詰まって眼がウルウルしてしまう(^^;。
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その「グレンラガン」だけど、なんとまあ、放送10周年を記念して、この7月から、TOKYO MX・BS11・ABC朝日放送にて全話の再放送がなされるのだそうな。
（7月5日からTOKYO MX、BS11にて毎週水曜深夜12時30分、7月12日からABC朝日放送にて毎週水曜深夜）

あの作品、本当にむちゃくちゃで楽しくて。
そして、何よりも。
前に進むというのはどういうことなのかを、きちんと表している作品。
そういうスンゴイ作品を、再び地上波で見ることができるのは、素直に嬉しい。
これを機会に、できれば、中学生〜高校生くらいの子供たちにも見てもらえたら、なんて思ったりもする。
（でも、深夜の時間帯の放映だから、中学生が見るのはちょっと厳しいのかな）