mixiユーザー(id:21183267)

2017年06月29日00:17

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勤勉な国民とデフレーション

日本人は、勤勉です。厳密には
「勤勉な国民の割合が多い」のですが、理由は、
我が国が自然災害大国であるためだと思います。

自然災害が、いつ襲ってくるか分からない。
自然災害は、国民に「平等」に襲い掛かってきます。
相次ぐ自然災害の中で、人々が生き延びるためには、
勤勉に復興し、次なる災害に対する備えを「全員」
でしなければならない。

また、日本国は島国です。蓄積した投資を外敵に
奪われるケースなど、考えられなかったため、
数千年かけて国内の供給能力(=経済力)を
高めていくことができました。

経済力は、高度成長期のように完全雇用が成立し、
それでも需要の方が大きいインフレギャップの
時期には、その威力がいかんなく発揮されます。

経済力という基盤の上で、勤勉な国民が働き、
投資が繰り返されることで、「インフレギャップを
生産性で埋め、実質賃金が上昇し、豊かな国民が支出
を増やし、需要が拡大。またもやインフレギャップ」
という、資本主義の王道としての「経済成長」
を実現することができました。

ところが、バブル崩壊と橋本緊縮財政により
経済がデフレ化すると、事態は一変。需要が
停滞する中、日本国民は懸命に「勤勉性」を
発揮し、過剰サービスを低価格で提供することで、
誰もが生き残りを図ります。

結果的に、日本経済は藤井聡先生の言う
「ブラック・マーケット」と化してしまいました。

現在の日本は、良質なサービスが低価格で提供され、
勝ち組の企業及び「消費者」にとっては、
実に美味しい経済を実現しています。

とはいえ、「美味しい経済」は、
現場で過剰サービスを提供し続ける、
生産者の犠牲の下で成り立っているわけです。
人がいますが、とんでもない。むしろ話は逆で、日本


そして、国内の生産者は、同時に消費者でもあります。
ブラック・マーケットで所得が伸びない国民は、
消費者として「低価格」を求めざるを得なくなり、
悪循環が進んでいきました。

日本国民は勤勉ではなくなった、といった主張をする国民はデフレ下で懸命に働き、市場をブラック・
マーケットと化してまで、悪循環を進めてきたのです。

逆に言えば、この状況で政府が需要を創出し、
デフレギャップをインフレギャップへと転換
できれば、日本国民の勤勉性は、再び高い
経済成長をもたらすことになります。

幸運なことに、日本は少子高齢化に端を発する
生産年齢人口比率の低下により、ブラック・
マーケットが成立しなくなりつつあります。

経済を「ホワイト・マーケット」と化し、
以前よりも多くの所得を稼ぐ生産者が、
消費者として「良質なサービスに、適正な
料金を支払う」真っ当な経済に転換する、
絶好のチャンスが訪れたのです。

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