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2017年06月15日02:10

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科学的な道具

月曜・火曜と、某県に出かけていって、久しぶりに「現場作業」に従事した。
作業の最後に、竹ぼうきを使って、散らかったゴミやら土やらを集めて終了。
 
ここでふと思ったのだけれど、竹ぼうきって、すごく前時代的な道具じゃあ
ないかってこと。
作りを見てみると、ホントに竹の細かい部分をまとめて針金で結わえて
あって、取っ手・持ち手の部分も竹棒で、昔ながらのスタイルである。
私が子供の頃には竹ぼうきは既にこの姿であったし、昔話の挿絵で見る
お寺の小僧さんが境内を清めている竹ぼうきも、やはりこの形だ。
つまり竹ぼうきは、数百年以上も前から存在していて、しかも西暦2017年
になっても、昔とほぼ同じ形で同じ内容の仕事をこなしているのだ。

『時代を超えた、変わらぬ機能性。』
 
な〜んてコピーをつければ格好いいけれど、要するに数百年間、まったく
進化していない。
宇宙船が頭上を飛び回り、スマートフォンの所有率が人口比100%を超え、
ガンが切開手術でなくレーザー光線だけで治るようになっている科学の時代
だというのに、竹ぼうきは昔のまんまなのである。
小さく「Made in China」というシールが貼ってあるのも確認したが。
 

同じく、私が以前から古いなーと思っている道具が二つある。
 
一つは、傘。
こちらは骨が折れないようにグラスファイバーの新素材が採用されたり、
風洞実験までして研究されつくして強風に耐えるような特殊構造になって
いたり、表面の撥水性が劇的に向上していたり、濡れた面が内側に畳める
ようになったり・・・と、みかけ上の進化はしている。 
少なくとも竹ぼうきよりは、進化を続けていると言える。

しかしだ。
その基本構造たる、雨をよけるという機能そのものは、それこそ江戸時代
から全然変わっていない。
宇宙ステーションで生活し、3D映画で何でも疑似体験ができて、会社に
行かなくてもネットを介して自宅で仕事ができちゃったりするし、STAP細胞
だってもうちょいで発見されようという科学の時代だというのに、傘ときたら、
昔っからずっと、傘のままだ。
上から雨が降ってくるから、それを傘で受け流して、人が濡れないようにする。
たった、それだけの機能をもった原始的な道具だ。
  
もう一つは、ワイパー。
これも非常に原始的な構造だと思う。
雨でガラスが濡れたら、定期的にゴムでぬぐうって、どれだけ古めかしい
メカニズムなのだろう。
でも最新の車でもワイパーがついているし、飛行機にも船にも付いている。
最新の新幹線や戦闘機は窓ガラスに撥水加工がされていてワイパーが無い
ものもあるらしいが、それでも概ね、まあ、ワイパーがついている。

最先端科学の発展とは対照的に、すっごく古風な道具たち。
微笑ましいけれど、もう少し現代的に、何とかならないものなのかなあ。
ドラえもんの出してくれる道具ほどじゃなくてもいいんだ。
ああ、進化したねーと思えるような道具になって欲しい。
竹ぼうきは、古すぎるだろ?
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コメント

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