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2017年06月09日11:23

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結末

最近歯科医院のパートのMさんと漫画の話で盛り上がった。
彼女は私よりも4,5歳上だけど、世代的には同じなので、「ガラスの仮面」や「王家の紋章」といったお互いに知っている名作が次々出てくる。
その中で、「悪魔の花嫁」も挙がった。
Mさん「あれ覚えとう?『ザクロは血の味、肉の味』ってやつ」
私「あー!あったあった!覚えてます!」
という感じで、患者さんが途切れた診察室で盛り上がる。
で、結局「悪魔の花嫁」って、最後はどうなったんだろう?という話になり、私の記憶では最終回がないままだったので、「まだ終わってないんじゃないかな〜」と話していた。
それから2,3日後、その話題で「デイモス」を思い出したMさんがどうしても読みたくなり、ネットで調べたのだそうだ。すると、
「「デイモス」、終わっとったで!」
という情報が。
「えー?!最後どうなったんですか??」
と聞くと、Mさんはネットの文字から仕入れた情報を教えてくれた。
それは素晴らしい結末だった。私は鳥肌が立った。
「へえ〜!すごい!よくそんなラスト思いつきましたよね〜」
私もMさんも一緒に感心し、「そのラストを、絵でちゃんと見たいよね〜」と話していた。
「悪魔の花嫁」を私が読んでいたのは小学生の時からだったと思うから、もうあれから35年以上は経っている。
それでも、印象的な話は覚えているし、その絵も浮かんでくる。
「そんな小さな字を読んでたら目が悪くなるよ!」と母から注意されながらも懸命に読んでいた。あの頃の集中力はハンパじゃなかった。だからこんなに覚えているのか。
「小さな字」と言われて、子どもの私は「そんなに小さくないし」と思っていたけど、最近になって、「あ、字小さいわ…」とわかるようになった。そうだ、あの頃、母は老眼になりかけの、今の私くらいだったのだ。
その頃は「漫画」と言えば、大人たちは「悪いもの」と決めつけている時代だった。
それが今では「漫画」と言えば、日本を代表する文化の一つになっている。
時代が変わって、「漫画」が行きついた、これも一つの素晴らしい結末か。






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