■ローガン
原題はLOGAN。まんまですね。舞台は2029年、ほとんどのミュータントが消え去った世界で、ローガン(ウルヴァリン)は自分そっくりの能力を持つ人造ミュータントの子供、X-23ことローラの脱出行を助ける、というまあそれだけの話です。味方のミュータントは、チャールズ・エグゼビアとキャリバーだけ。キャリバーって何だっけ? 覚えてねーな……。特にひねった話でもないのですが、ローガンとローラが会話するラストシーンだけは感動してちょっぴり泣けてしまいました。特筆すべきは、子供ヒロインのローラです。子供なんですけどめちゃくちゃ美人! 目力が凄い!! こりゃー大人んなったら超べっぴんさんになりますよ。ただ残念なのは、この子は基本的に叫び声以外の声を出さないんですけど、物語が後半に入るとあっさり喋っちゃうんですよ。これは最後まで喋らせないでなんとかできなかったのかなあ。中盤で喋るなら、序盤から喋っても良かった。中途半端なんですよねえ。しかし時代設定は今から10年後なのに、10年後っぽい雰囲気は微塵もありませんでした。ウルヴァリンに歳取らせるためだけに2029年にしたのかな? これも中途半端。ロードムービーとしても、胸キュンイベントが少ないし。敵(ヴィラン?)もなんだかしょっぱいし、このお互いに組織力の無い抜けた逃走劇はなんなのよ……と、あんまり出来のいいシナリオでは無いように思うのですが。不器用なローガンと、子供らしさのないローラの二人のツンデレ、すなわちダブルツンデレのおかげで、不思議と悪くない後味の映画でした。
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