mixiユーザー(id:14070686)

2017年05月23日20:35

142 view

ガンだぁむ!(違

レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。

今回プレイしたのはファミコンソフト「ナイトガンダム物語3」です。
当然バンダイのゲームですね。
ファミコン3部作の締めでもあります。

カードダスの5弾〜8弾がテーマになっていて、円卓の騎士団編をまるまるプレイすることができます。
クラウンナイトが円卓の騎士たちを集めて、最後は聖杯を巡ってグレートデギンと対決。世界を救うという話ですね。
最初に結論を言えば、けっこうおもしろかったです。

「パーティ編成について」
円卓の騎士といえば(王を含めて)13人ですよね。
というわけで、たくさんの仲間が登場するので、途中で1軍とか2軍ができてくるのかな、と思っていたら、何と全員を活用しなければならないというシステム。
これは秀逸だと思いました。

1パーティは最大6人なんですが、7人目が仲間になった時点で、2チーム編成となり、イベントで切り替えながら進めていきます。
切り替える場面はイベントなので強制ですが、チーム編成はある程度自由です。
きちんとパワーバランスを考えて編成しないと苦労する羽目になるので、考えながら編成するのは楽しかったですね。

ただ問題があって、一度編成したら戻れないんですよ。
しかもセーブデータは1つしかなくて、パーティ編成をした直後に強制的にセーブさせられるので、プレイの仕方によっては半ば詰みのような状態になりかねません。
(RPGなのでレベルを上げれば何とかなるかもしれませんが、やはりキツいと思います)

また、キャラごとの特徴が、パラメータくらいしかなくて、例えばチーム編成によって戦術が変わるとか、そういうことはほとんどありません。
12キャラのうち魔法使いは2人しかいなくて、その魔法もプレイヤーが好きなものを覚えさせることができるので、結局は同じようなキャラになりがち。
最終的には、似たようなステータスを持つキャラを別チームに入れるだけという状態になり、編成の味も落ちるのが残念でした。

「戦闘バランスについて」
これは、前作から大きく改善されている点だと思います。
前作(光の騎士)では、力と技と魔法、という三すくみを採用しつつも「技」があまりにも役立たずで、結局ほとんど使われないという状態でした。

今作ではその概念は捨てて、新たに「気合」を採用。
これは、MPを消費して会心の一撃を出すというもので、円卓の騎士のほとんどが前衛というバランスの中で、非常によくできたシステムだと思いました。
ミソはMPがゼロになると「気絶」してしまい、戦闘に参加できなくなるという点。
敵の技や魔法の中には、MPを削ってくるものがけっこうあって、例えばボス戦で「気合」を連発していると、うっかりMP削りを食らって即気絶、なんてことも起こりえます。
そのあたりのバランスもよかったのではないかと思いますね。

また、敵と味方で「素早さ」の値に差があると、連続攻撃が出るというのもなかなか面白い。
例えば攻撃力の高いファイターは、素早さが低いので、敵から殴られると2連撃、3連撃を食らい、深刻なダメージになりやすいなど、特徴を持たせています。

他には「名乗り」があって、名乗ることで敵の攻撃を自分に集中させるというもの。
防御力が高いやつに名乗らせるのも手ですし、MP削りを頻繁にしてくる敵には、魔法使いに名乗らせて、ほかのやつのMPを温存するという作戦もあります。

これらのコマンドが、戦闘ごとの戦術に少し幅を持たせることに成功していて、けっこうやりごたえがありました。
また、単純なバランス自体も優れていて、敵も弱すぎず強すぎず、回復アイテムをやりくりしながらダンジョンを進めていく感覚が「これぞRPG」っていう感じで素晴らしい。

「ガンダリウムについて」
本作では、武器や防具は買い与えるのではなく、鍛冶屋でどんどん強化していく、というシステムです。
その強化に必要なのがガンダリウムという金属で、これの個数分だけ、武器か防具を強化できるというわけ。
ガンダリウムは宝箱からしか手に入らないので、使用数が決められていて、どのキャラのどの装備を強化するのか、考えるのがとても楽しかったです。
(最終的にはすべてマックスになるんですが、そこに至るまでは考える必要がある)
これも、上の戦術を考えながら鍛えていくのが面白いですね。
例えば、名乗らせて盾役になるキャラは防具を強化しておくとか、MPが多くて「気合」をたくさん撃てるやつの武器は早めに強化していくとか、そういったことですね。

ただこれも、前述のとおり、終盤ではガンダリウムが大量に手に入るので、結局は全員がマックス状態になり、ラストダンジョンからラスボスまではかなりヌルい戦闘になってしまうのがちょっともったいないと思います。
このあたりは縛りプレイをしても面白いかもしれませんね。

「グラフィックについて」
ガンダムかっこいいですね。
カードダスをもとにしたゲームだけあって、キャラクターがしっかり描かれているのはさすがです。
敵もかっこいいし。

ただ、カードダスでは、円卓の騎士たちはどんどんパワーアップしていくんですが、ゲームではクラウンナイトしか(グラフィック的に)強化されておらず、そこは少し残念ですね。
まあ、容量の都合でしょう(笑
ファミコンにそこまで求めるのも酷でしょうか。

振り返ってみると単純なシステムのゲームですが、やってみると面白い。
これはなかなかないことだと思いますが、どうでしょうか。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する