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2017年05月12日12:52

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「ガール・オン・ザ・トレイン」を見ました


テイト・テイラー監督      ユニバーサル・ピクチャーズ


なかなか凄い映画を見てしまいました・・・良い悪いとかいう意味ではなく、凄い映画です・・・

NYへ向かう通勤列車 に乗るレイチェル(エミリー・プラント)はある事で傷ついているのですが、列車から見えるある家に住む家族を理想化して、なんとか日々を送っています。その路線際にある家は白くて綺麗で理想的な夫と妻がいる、ように、見えます。しかし、ある日、その家のベランダに、いつも見かける妻とおぼしき女と、全く知らない男が抱き合っているのを見かけたレイチェルは激しく動揺し・・・というのが冒頭です。

この映画は何も予備知識を入れないで観て頂くのが最も良い部類の映画だと思います。が、見た事がある人とは、それが女性でも男性でも、とにかく話してみたくなる作品です。未見の方には非常に伝わらない話しですが、この映画は3人の女性の話しです。それぞれ立場が全然違いますが、女性の話しです。そして私はどの女性にもそれなりの『怖さ』を感じてしまいました。

レイチェルの行動を肯定できるのか?出来る部分は何処なのか?絶対に受け入れられない部分はどこかにあるのか?アナの行動は正当化されるのか?そしてメガンをどう思うのか・・・

立場が入れ替わる可能性がある、その立場をどう思うのか?かなり考えさせられます。

出てくる男性も、かなりの問題を抱えていますし、ある意味分かり易いんですが・・・

なかなかに凄い映画でした。これはもう男女を入れ替えればハードボイルドな世界だと思います、でも単純なハードボイルドではないんですけれど。ある種、立場の話しだとも思ってます。

女性の方に、そして女性と一緒に生活したり仕事したりしている男性の方に、オススメ致します。













アテンション・プリーズ!

ここからネタバレありの感想ですので、未見の方はご注意ください。




え!ドユコト!オカシクナイこの人たち!!!!!

まず、主人公レイチェル!アルコール中道になるくらいショックを受けたのは理解出来るけど、だからってやって良い事と悪い事があるでしょうが!完全ストーカーだし、子供誘拐だし、鍵が開いていたとはいえ住居侵入です!子供を授からない人は世の中にいっぱいいます、頭オカシイですこの人!!気持ち悪い!!

続いてアナ!お前もこれ見よがしにレイチェルのせいにしてるけど、あなたも同じ穴の狢で、愛人時代が懐かしいとか、発言が酷すぎる・・・また勝ち組の驕りともいうべきメガンへの態度が気持ちわりぃ!!!

またメガンにもヒドイ問題を抱えてて、お前は自由奔放過ぎる!もう少し自重してくれ、精神科医にまでアプローチして誰に何をしてもらいたいのかもう少し自己の中で答えを出してから動いてくれ、可愛そうだとも思うが、あなたも結構自分しか見えてないし、その自分さえ見失ってる・・・


そう3人に共通するのは、自分を見失ってる、考える事を拒否して、感じるままに行動を起こした結果でしかない。

ただ妄想癖が過ぎるアルコール中毒で、見境なく迷惑をかけるレイチェルが1番腹が立つし、ヒドイ。ワインオープナーは狙ってたよな、もちろん。


アナは被害者の立場ではあるが、最後はもう共犯者だろ、どう考えても。もう少し前に何とかできる唯一の立場だっただろうに・・・


メガンは可哀そうな立場ではあるが、見境なさすぎるし、衝動に駆られ過ぎだ・・・


こんな脚本を、映画化しようとして、出来上がってるのが凄い。もうただのホラーでしかない。


最期に付け加えるとすれば、もちろん最も悪いのはアナの夫でレイチェルの元夫でメガンの浮気相手であるトムであることは言うまでもない。だが、都合よい悪者感でしかない為に、小物にしか見えない。


これ見て女性は激しくいい映画見たっていうんだろう。そしてそういう人と私はあまり友達になれないと思う。


で、男女逆転するとこれってハードボイルドによくありがちな話しになって、そういうのが好きだから、やはり私の見方に問題があるんだろうと思う。
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