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2017年05月08日09:41

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分分分爆投・・・

レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。

今回プレイしたのはFCソフト「ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画」です。
言わずと知れたバンダイの人気シリーズで、カードバトル方式を受け継いでいます。

「戦闘システムについて」
シリーズを重ねるたびに少しずつ変化しているカードバトルですが、今回はかなり大きな変化です。
Zシリーズになって、カードの文字が「属性」を表示するようになっていたんですが、今回は、大魔王復活のような「技」がカードに記されています。
「拳」「蹴」「投」といったアクションですね。
そして、1回の攻撃で複数のカードを選べるので「拳」「拳」「蹴」と選択すれば、パンチ2回にキック、といった感じで悟空たちが敵に攻撃してくれます。ダメージはヒットした技の合計ですね。

で、今回はバトルにおいて、この技を組み合わせることによって必殺技が撃てるというシステム。
例えば、かめはめ波を使うなら「体」「爆」「光」の技を、この順番で並べる。すると技が発動するという仕組みです。
強い技ほど使う技カード(手札)が増えていくので、必要なカードを貯めていらないカードをちょこちょこ使って整理しつつ、いざ必殺技をズドン!という流れが、非常に面白い、まさにカードゲームといった感覚でプレイできます。

ちなみに、敵の攻撃は、タイミングよくボタンを押すことで回避できます。
通常攻撃はなかなか厳しいですが、必殺技は、直撃する寸前に妙なラグがあるので、そこでボタンを押すと無傷で回避できます。
慣れてくると、かなりダメージを軽減できます。

「必殺技の習得について」
悟空たちは、最初はまったく必殺技を覚えていません。
しかしながら、手札の並び順さえ揃えてしまえば、いつでも習得できるシステムです。
まあ簡単に言えば、攻略本や攻略サイトを見れば、通常戦闘でさっさと技を覚えていけるわけですね。
そんなことはつまらない、と思う人は、雑魚戦で地道にカードを並べ、様々なパターンをしらみつぶしに調べていくことになります。

他には、3つある修行のうち「巻物の修行」をすれば、技を習得できるので、こちらを活用するのが本筋でしょう。
ただしこれは回数に制限があるため、すべての必殺技を巻物で覚えることはできない(みたい)です。
それでも、3〜4文字くらいまでの必殺技なら、他キャラと被っていることもあるため、そういうところは自力で習得していけるかもしれません。

「手札イベントについて」
手札は戦闘だけでなく、移動でも使うのは今までと同じ。
そして、カードの右下部分は、前作「烈戦人造人間」と同じように、イベントマークがあります。
ただし今回は、修行イベントは「修行場に入るときに修行イベントの手札を使わないと修行場に入れない」というルールであり、回復も「回復上に入るとき(ry」という制限です。
なので、戦闘中に毎回回復したり、いつでもどこでも修行スタート、というわけにはいきません。
印象としては「人造人間」と「激震フリーザ」を組み合わせたような感じでしょうか。

前作の人造人間のように、戦闘しながらその都度回復、というのは、どうにもドラゴンボールの世界観と一致しませんでしたが、これならば理解できます。
さらに戦闘では、アクションを組み合わせて敵と戦うので、こちらが悟空たちを操作しているような疑似アクション感覚さえ味わえる、なかなかにうまくまとまったシステムだと思います。

「レベル制限について」
このゲームに、戦闘においての経験値は一切ありません。
レベル(HPや、使える手札の枚数)は、シナリオ進度に合わせて増えていくので、だいたい固定です。(必殺技を覚えると増えることもあるが、固定値のようです)

つまり、このゲームにおいて雑魚戦は「必殺技の組み合わせを試す」以外のメリットがまったくないのです。

前作の烈戦人造人間は、オート戦闘が危険で雑魚と戦う余裕がなく、強くなるために修行場でミニゲームばかりやる羽目になっていましたが、今作は「戦闘してもHPが減るだけでいいことがない」ゆえに雑魚戦を避けるようになります。

しかもゲーム後半になると、敵も強く、戦闘に時間がかかるため、この状況に拍車がかかります。
いちおう「にげる」コマンドは、失敗してもデメリットがないんですが、キャラ1人が攻撃するたびに「にげる」を選択するという、非常に逃げ腰のゲームとなるわけです。
救いは「エリア移動」によって、いつでも回復所に飛んでいけるため、瀕死になりながらフィールドをさまようというような状況は起きないわけですが、エリア移動してしまうと、フィールドのスタート地点に戻されるため、再び目的地に向かって移動しなければならず、なかなかにストレスが溜まります。

極め付けはラストダンジョン。
ラスボスを倒す前に、4人の門番ボスを倒さないといけないわけですが、その門番ボスにたどり着く前にも雑魚戦の嵐。
しかもラスボスはダンジョンにいるので、お助けカードのテレポートも使えない。
ここだけは、非常に苦痛でした。

「ストーリーについて」
前作の人造人間が、非常に中途半端で、しかもシナリオ自体のボリュームも薄いという酷い有様でしたが、今作は完全オリジナルストーリー。
毒ガスの発生装置破壊から始まり、悟空、ピッコロなどの一人シナリオから合流して、ドラゴンボール探しなど、けっこう楽しめたと思います。
出てくる敵の種類は少ないんですが、まあそれはどのシリーズでも同じなので今更でしょうか。

あ、そういえばラスボスなんですが、一度倒して復活するのはいいとしても、まったく同じ強さと姿なのはどうなんでしょうか。
演出的に、例えばパワーアップするとか、変身するとか、そういう工夫があってもいいんじゃないかと思いますけどね。
ラスボスは「必殺技以外はダメージを与えられない」ので、手札を整えるために長丁場になりやすく、非常にダラダラした戦闘を繰り返す羽目になります。
お助けカードの「必殺技カード」を貯めこんでいたからまだよかったですが、それなしでの攻略など、ほんとに苦痛でしょう。

「ベジータについて」
今回のプレイヤーキャラは、悟空、ゴハン、ピッコロ、トランクス、ベジータの5人。
この中でベジータだけはプレイヤーの入力を受け付けず、勝手に戦闘します。
戦闘では、並び順に全員が1回ずつ攻撃していくので、ベジータの動きは止められません。

ここで何が起きるかというと、せっかく整理して貯めていた手札を、ベジータが好き勝手に消費してしまうという現象です。
しかも終盤になると、各キャラの手札使用枚数が上限の7枚になるため、つまり1回の攻撃でベジータは手札すべてを使い切ってしまう。
これは非常にうっとうしい。

このストレスは、やはりラスボスで頂点に達します。
前述のとおり、ラスボスには必殺技しか当てられない。
しかしベジータの番になると、手札をすべてリセットされてしまう。
そこでこちらは、ベジータを5番目に配置し、3番目、4番目のキャラに必殺技を使わせるために、1番目、2番目のキャラを手札整理要因として捨て駒?にする必要があります。
しかし入ってくる手札はランダムなので、毎回うまく必殺技が撃てるとも限らない。
あと1枚で・・・というところで揃わず、ベジータが台無しにしてしまう展開も1度や2度ではありません。
このシステムはほんと、何とかならなかったんでしょうか。

「対戦ゲームについて」
この作品の、もっとも優れている点が、まさにこれ。
育てたキャラを使って、友人とバトルができます。
(お互いに育てたキャラ、というわけではないですが)

戦闘システム自体は非常に秀逸なため、そのいいところだけを友達と味わうことができます。
これも慣れてくると、必殺技がお互いに当たらないという地味な感じになってきますが、まあそこは超武闘伝でも似たようなものでしょうか。

「総評」
しっかり遊べるゲームだと思います。
ただ、RPGのような「コツコツと育て上げる」ゲームではないため、そこがシリーズの他ナンバーと比べてどうか、と感じる部分もあります。
しかしながら「まさしくカードバトル」というシステムは見事です。
やればできるじゃないかバンダイ。
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