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2017年05月06日18:17

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名護蘭と薫り

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咲きました
購入時から開花まで最低でも2年は必要だなと思っていた株でしたが3年目にして初めての開花です
最初に発見された沖縄県の名護岳を名前の由来とした野性の蘭
子供の頃にお祭りの植木屋さんが扱っていたものを購入してその薫りに脳みそを刺激されてからこの蘭は特別な存在としていつも思っていた

シーズンオフにあちこち探し回ったこともあったがどこで扱っても売れ残りなどない人気の高い蘭です
独特の花の模様と薫りに人気がある
ドームの蘭展で毎年資生堂が香りの蘭をテーマに香水を作り販売している
数年前にナゴランも選ばれ香水になっていた
香りの特長は柑橘系と甘いバニラ系を程よくミックスさせてちょっとだけ渋味を隠し調味料として加えた感じ
朝明るくなると同時に香り初め午前中の11時頃にピークを迎え夕方には香りがしなくなる
この香りが嫌いな人はこの世にはいないと思っている

この個体は丸葉っぱ系で本来の姿は牛の舌のようにだらしなく下に垂れた姿が多かった
自生地は房総から西の温暖な地域と隠岐島や韓国など雪の降る地域まで生息する
木の幹や枝に細目のうどんのような根っこで張り付き生息している
人気のある蘭で自生地のものは随分取りつくされたようでもあるが実生で育てたものが国内はもちろんのこと、韓国、台湾、タイ、インドネシアから逆輸入されている
写真の花は韓国からのものかな
水苔と杉の皮で植えてあり、冬の根腐れが心配で寒い時期は室内で育てている
あとはインドネシアの業者からリンコスティリスと抱き合わせで安く購入した細長い楕円形の葉っぱでは花は緑の濃い個体
今年はこれから伸びる蕾を3花茎もある
開花は6月の終り頃かな
それは軽石と杉の皮で植えて冬もずっと外に置いている
一番根っこが暴れているがみるからに元気である
水をあげる時はたっぷりあげる春から秋口までに葉っぱを育てる
寒い時期は成長が止まるから年間で2~3枚の葉っぱを大事に育てる
1~2枚の葉っぱは古くなり枯れていく
デンドロ、カトレア、シンビジユームなどと違いバルブを持たない単茎種は一枚の葉っぱと一本の根っこが大事で葉焼けさせたり根腐れさせたりしないような努力が必要
葉焼けしないようにラティスフェンスの裏に吊るして育てている

もうひとつは自家製の流木を組んだバスケットに昨年3株植え付けた
2株は天王寺の華遊錦の野性蘭取扱いの店で購入
日本の昔からの品種を株分けで殖やしてきたものだと思う
だらしなく垂れ下がったナゴラン特有の葉っぱの形である
流木にくっついている環境は自然に近い過酷な条件なのか毎年花芽をつけ子株を生む
安心安全な環境では花も咲きにくいと蘭好きなら誰でも知っている
花が咲かないと嘆きあちこちに聞いて回っても咲くまで待ちなさいという反応に待ちきれなくなり育てることを諦め枯らしてしまう
蘭と付き合うには忍耐も継続する力も必要
趣味感覚なら止めたほうがよさそうである

夏まで水切れさせないことと薄目の肥料をたまにあげること
夏過ぎから水を少しだけ控えめにして寒くなるころには2週に一度でいい
葉っぱはしなしなになるが暖かくなり休眠期間が終われば葉っぱも元気になる
我慢が大事である



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ナゴランを交配親に使った洋らんもいくつかある
リンコスティリス ギガンティアとの交配のドラゴンチャーミーはそのうち育ててみたいものである
幻の赤花ナゴランはこの種類の色の出方が赤に偏ったものだと私は見抜いている

なかなか出会えないものである
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