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2017年04月17日04:17

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サーバル「ヒトの社会ってこんなに脆いものなんだね」

フォト

「やあ行き倒れだよ」


タイトルはけものフレンズのサーバル風に表してみた
新宿マルイでけものフレンズのショップが5/14(金)から開店し凄まじく活況を呈した
整理券制で、整理券に書かれている入店時間はランダム、個数制限あり
こんな過酷な条件だったにも関わらず毎日500人以上が殺到
それからわずか3日でこんなことになってしまったのだ





けものフレンズのテーマのひとつに「廃墟」があるが、文字通り、けものフレンズショップが廃墟みたいにすっからかんになってしまった
もしけものフレンズのサーバルちゃんが見たら
「わー、ガラスの棚がいっぱいあるねー!」である
動画ではいくつか商品が残っているように見えるがこれは2日目時点の映像までで、3日目である16日は最終的にこうなったそうだ
http://kemono-friendsch.com/archives/9346


別に閉店しようとしているわけでも、開店前のものでもない
文字通り、店の中の賞品全部売り切れたのだ
入店した人達があまりに物がない様子にけものフレンズのテーマのひとつである廃墟を連想したわけだ
と、思っていたら何者かがけものフレンズのED曲のように仕立てたものを作ってニコニコに上げていた、わけである
これでスタッフロールが付いていたら完璧と言うしかない
初日は商品はふんだんに、たっぷり取り揃えていたらしい
今や幻の書物になりかけているけものフレンズBD付きガイドブック1が100冊取り揃えていたというから、むしろ普通なら取り寄せすぎて怒られるくらいの数を取り揃えていたと言える
まずはこれが初日にわずかの時間に瞬殺されたと言うから恐ろしい


2日目終了の時点で、ケロリン桶が大量に残っていたので桶屋と呼ばれたが、3日目にしてCDも完売し、きれいさっぱりなくなったそうだ


需要、供給、生産のバランスがちょいと崩れるだけで経済と言うものは簡単に崩壊してしまうが、このけものフレンズショップ事件はそれを表しているのではないかと思ったのだ


自然と違い、人間社会というのは誰かが作ったもので出来ている
そこいらの立て看板だって、人が意図して作ったからあるのである
その立て看板を誰かが手入れしていなければ簡単に朽ちてしまう


人間社会は誰かが作ったものが存在しているわけで、労働として参加し誰もがなんらかのプロになり、住める世界を作っていくし、対価をもらって生活もしないといけない
無論、人を楽しませるのも労働だ
それらは実に細かく調整されて動いている物であり、例えばコンビニにいつも買いたいものがあるのはそれを作る人、そこに届ける人、揃える人がいて成立するし、我々消費者はそう言った人達に対価を支払って、その人達の生活も支えたりしている
予定の時間より早く商品が捌けてしまったとか、届ける時間帯などが予定からちょいとずれるとか、季節の関係で材料となる食物が不作だったとか、本当にわずかな誤算が生じるだけでコンビニの品ぞろえはなくなる
そのくらい、我々の住む世界は脆弱で、大きな災害が起きれば街1つが廃墟にもなる
別に戦争が起きるとかでなくてもほんのずれが生じるだけで普段安心して暮らしている日常なんぞ簡単に消し飛ぶ
そうなってないのは各自のプロがそうならないように働いているからで、特に日本の場合は無駄のない効率や合理性だけではなく、細やかな気配りもするからこそ、機能している


廃墟というのは人が作ったものに対してだけだ
自然はそうではない
人間は確かに多くの自然や動物を滅ぼしてきたが、人間がひとたびすべて滅びれば、何10万年もかけてまったく新しい形で再生してしまう
人間の築いたものなんて数百年も持たず朽ちて、倒壊していき、瞬く間に木々に覆われてそのうち埋没してしまう
動物達は廃墟なんて気にもせず、大変でものびのびと生きていくだろう
けものフレンズはそう言ったものが描かれている気がするのだ


けものフレンズショップが短い期間で完売御礼を達成したことは本当は祝うべき事のはずなのだが、なんだか物悲しいのは、きっと数万年かけて築いた人間の世界がこんなにも脆いものなのかと言うのを脳の片隅で感じたからではないだろうか



最も今回は別に人類が滅亡したとかではないので、21日あたりに再入荷されるそうで、それまではCDを売りつつ、ノートを置き、交流の場にするらしいです

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