二日目、朝です。
ハトヤの食事はすべてバイキング。
なーんだ結局ファミリー向けのバイキングね、と侮ってはいけません。
もちろんバイキングというだけでお子様満足度はMAXですが、
私たちのようなアラフォー女子旅でも満足度は高い。
お刺身は新鮮だし、揚げたての天ぷら、お寿司、
名産のわさび漬けやアジの干物等々、食べきれないほどの量と種類で
いちいち大変おいしいのです。
ついでに、給仕してくれるスタッフさんがもう。
平均年齢いくつなの、というくらいのベテラン揃いで、
みんなテキパキと無駄なくそつなく、楽しそうに働いていらっしゃる。
ベテラン故にクビを切られた私たち、おばちゃんおじちゃんの働きぶりをみながら
「安定した雇用と職場の満足度、地方に学ばねばならんね」
「コストが高いからって安易にベテランを切っちゃいかん」
としみじみ思うのでした。
がんばろう。そして食べ過ぎた。
さて朝ごはんをたらふく食べた後、腹ごなしをかねて歩いて伊東駅まで。
電車に乗って、熱海へ向かいます。
30分足らずで熱海へ着くと、すっごい混雑。
3連休ということもあり、大変な人出でした。
すごい。熱海こんなに人気あるんだ。
駅ビルもきれいになっており、お土産選びも楽しそう。
とはいえ、駅前の喧騒を他所に今回の旅のもう一つのメイン、MOA美術館へ向かいます。
MOA美術館の「奇想の絵師 岩佐又兵衛 山中常盤物語絵巻」、
これを観るのが私的メイン。
知ってますか、又兵衛。
桃山~江戸時代初期にかけて活躍した絵師、浮世絵の元祖ですよ。
私は洛中洛外図でファンになったのですが、何せ人物の表現が独特なヒトです。
今回の山中常盤物語てのは、義経を主人公とした御伽草子で、それを又兵衛さんが絵巻物にしたもので、全12巻ある大作です。
いっぺんに展示されることは滅多にないのですが今回それが!
それが全部観られるというんですよ、そりゃあ行くでしょう。
義経を求めて旅にでた母親の常盤御前が、山中で盗賊に襲われ、再会の夢むなしく殺されてしまいます。義経がそれを知り、盗賊を成敗。かたき討ちをするという、簡単な、子供向けのお話です。
なのに又兵衛さんときたらもう、
常盤御前と侍女の殺害シーンを延々と延々と、描き続けるんですよ。
半裸の侍女が血まみれで、縁側にかけた足が徐々に地面に落ちてゆく様子が巻物に延々と描かれる様は...
この作者、相当ヤバい性癖持ってるよね。
死体描くの楽しくて仕方ないて感じよね。
としか言いようがないw
絵巻物ってさ、題材の物語も含めて子供向けなんじゃないの。
なんで子供向けで死体の生々しさにここまでこだわるの。
まったく意味の分からない、作者の異常性ばかりが際立つ作品展でした。
本当に...岩佐又兵衛という絵師は興味深い。みなさんも、機会があればぜひ見てみてください、又兵衛。
んで、たっぷり死体絵(←もちろんそれ以外の絵も素晴らしかったですよ、義経や常盤御前の衣装や、盗賊の表情等々)を見学した後、
混雑しきった熱海駅前で簡単な昼食。
それからまっすぐ三島へ向かいます。
三島では駅前の東横インへチェックインの後、三嶋神社へ拝観。
こじんまりとした、素敵な神社でした。
荒々しい絵を見た後にはぴったりの静けさです。
でもそこに居た神の使いが、めっちゃがっついてておもしろかった。
その後、有名な三島の鰻をいただき
二日目は各人ビジホの個室で自由奔放に就寝するのでした。
(寝相悪いから一日目の大部屋では熟睡できなかった私。)
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