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2017年04月14日13:20

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オラに元気を分けてくれ!

レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。

今回プレイしたのは「ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人」です。
バンダイの発売したキャラゲーでも、群を抜いて優秀なゲームですね。

ラディッツの登場から、ベジータを倒すまでのシナリオで、途中には映画のガーリック編も入っていて飽きさせない展開となっています。

さて、このシリーズで有名なのはカードバトルです。
移動と戦闘を5枚の手札で行なうので、弱いカードを移動で使い、強いカードを戦闘に残していくというのが変わらない基本。
ただ、戦闘のバランスに関しては大きく改善しています。

「戦闘について」
カードには2つの数字と文字が描かれています。左上に星、右下に漢数字。
前作までは、お互いに出したカードの「星の値が大きいほうが攻撃成功」となり、値の小さい側は防御に回っていました。漢数字は威力を示し、例えば星の値が小さくても、漢数字が大きければ防御として残しておくのもアリ、みたいな戦術が立てられたわけです。

しかし、手札に配られるカードはランダムであり、戦闘では大きい数値からどんどん使っていくことになります。
何故なら星が小さければ攻撃できず、殴り負けてしまうからです。
雑魚戦ならまだしも、ボス戦は長時間の戦闘になります。なので、長引くほど星の低いカスカードが溜まっていき、ボコボコにされる未来が見えるわけです。
(せめて相手の手札が読めるなど「読みあい」のエッセンスがあれば変わったのでしょうが、相手の出すカードも完全にランダム)

そして本作ですが、このシステムを変えてきました。
星は攻撃力、漢数字は防御力となり、お互いのカードに関係なく敵味方どちらも攻撃が成功します。(まれに回避されることはある)
つまり、星の小さいカードも、ただ攻撃力が低くなるだけで、しっかり攻撃は可能です。
前作における最大のストレスを解消してきたのはとてもいいことだと思います。

また、あまり意味の感じられなかった手札の「文字」も変えてきました。
前作までは、拳、体、連など「攻撃の仕方」みたいな文字が書かれていました。
これは戦闘アニメーションが変化するほかに、わずかなダメージの変化があるだけで、あまり意味のない部分でした。

それが今作では、キャラの属性を示すようになりました。
亀、神、魔、惑、界、必のいずれかの文字が描かれています。
キャラの攻撃でこの属性を合わせれば、威力が増加する仕組み。
このあたりを考えながら移動や戦闘をしてくのは、面白いと思います。

「戦闘アニメーションについて」
前作では、マンガのコマ割りのようなアニメーション?でしたが、今回は完全にアニメのようにボコボコ殴り合うシーンが盛り込まれています。
パターンもいくつか用意されていて、頑張ってる感じがあります。
ただ、すぐに見飽きてくるので、できればアニメーションをキャンセルできるとよかったのですが。
攻撃1回につき5秒くらいかかるので、戦闘が冗長になりがち。特にボス戦が・・・

「シナリオについて」
今作では、章立てになっていて、Z戦士たちをそれぞれ活かしてクリアしていく必要があります。
ガーリック編では、6人のZ戦士たちを2組ずつにプレイヤーが振り分けて進めるので、どんなペアを作るかの楽しみもあります。
(ピッコロ、ゴハン、クリリン、ヤムチャ、テンシンハン、チャオズ)

さらにガーリックのところで6人が集結して戦い、ベジータのところでは悟空が遅れてくる。ここは本編と同じ流れですね。
悟空の「蛇の道」から修行の終わりまでの達成速度により、駆けつけてくるタイミングが変わるというのも面白い。
ちなみにぼくは、事前にこのことを知っていたので、サイバイマンとの戦闘のところで悟空が合流しました。
この利点は、ベジータと戦うまでに悟空をさらに強化できるところでしょうか。

「BPシステムについて」
今作のキャラの強さは、レベルだけでなくBPでも表示されます。
レベルはHPとBE(技ポイント)に関係し、BPは攻撃力と防御力に影響しています。
BPは経験値と同じように溜まっていくので、戦闘ごとにじわじわ強くなっていくのがまさにドラゴンボールという感じですね。

「技について」
必殺技も、原作をきちんと拾ってくれているのでうれしいところですね。
ただ、ほとんどの技は「威力が高いかどうか」の差しかないので、あまりにも無駄技が多いのは残念なところ。
敵が複数出てくるのに、複数の敵を攻撃する手段がないのもつらいところ。
特に終盤は6体とかの雑魚が出てくるのに、まとめて潰す技があってもよかったなぁと思います。
拡散エネルギー弾とか。

あと、元気玉や魔貫光殺砲など、原作でがっつりチャージしていた技も1ターンで発射できるので、そのへんの再現も期待したかったところ。
ベジータ戦で悟空が元気玉ばんばん連発するとか原作イメージもへったくれもないですよね。

ただ、それらを含めても、前作よりは圧倒的に面白いゲームでした。
このシリーズはファミコンであと2作(フリーザ、人造人間)があるんですが、こちらはシナリオ的に中途半端で終わっているので、完成度としては一番かもしれません。
(どちらもラスボスの最終形態が出てこない。おそらく原作が追い付いていないため)

そんなわけで、非常に面白いゲームでした。いちおう次も楽しみにしています。
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