むかしむかし、ある村に大そうケチな
亭主がいました。ケチもケチで、そのケチぶりは、あたりの村々で誰一人知らない者はいないほどでした。
ある日の事、
亭主は廊下で
くぎに足をひっかけました。見てみると、古いくぎの頭が出ています。亭主は女房を呼ぶと、
「おい、隣へ行って
金づちを借りて来い。三年前に一度、はかりを貸してやったことがあるので、まさか嫌とは言わんじゃろ」
女房はさっそく隣まで行きましたが、いつまでたっても戻ってきません。しばらくしてやっと、帰ってきたと思うと、
「ねえ、あんた。何に使うかと聞かれたんで、くぎを打ち込むんですと言うと、『そんなもん打たれたら、
金づちがへってしまうだろう』と、言うんですよ」
「なんだと!とんだケチ野郎だ
・・・そんなら仕方がない、もったいないが我が家の
金づちを使うとするか」
ちゃんちゃん
(14.8.28)
いいねえ
−こういう人は長生きするんだって
なぜかというと・・・それはあなたが知ってまうすぴ−す
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