「神と人をつなぐ宇宙の大法則−稲葉耶季・保江邦夫著」
P185〜亡くなる人を見守り、魂をつなぐ看取り士
保江「第2章で『看取り士』について話したのを覚えていますか(くわしくは93ぺ−ジを参照)」
稲葉「ええ、覚えています」
「そうしたら、あのすぐあと、看取り士の
柴田久美子さんという女性に会ったんです。会ったというか、
岡山の街中を歩いていたら、偶然、柴田さんと二人でいた旧知の大阪の人に後ろから呼び止められたんですよ。
『保江先生ですよね。会える気がしていました』とかいって」
「すごい偶然」
「柴田さんは、岡山を拠点に看取り士の会を立ち上げ、養成講座や講演会などの活動をしています。その柴田さんがいろいろな話をしてくれました。
彼女はいままでに50人くらい看取っているそうですが、12人めから、亡くなるときに
口から白いものがス−ッと出るのが見え始めたそうです」
「へええ」
「彼女はそれをきっと大事な魂かエネルギ−かだと思って、身に受け始めた。
そうしたら、すごく体調が
よくなってきたそうです。
それで、発達障害の子供だとか、病気の人だとかも呼んで、いっしょに浴びたり、亡くなる人の
体にさわったりしていると、
みんな元気になって、
自閉症がよくなる子まで現れた
」
「ビックリですね」
「看取り士が依頼されるのは、たいてい身寄りのない人なので、そうやってにぎやかに
お見送りするのは、ご本人も喜んでくださるようです」
「その白いものは何ですか」
「中世の精神物理学においてエクトプラズ
と名づけられた魂の一形態で、3グラムの重さがあるといわれます。
だから、出て行くと身体が3グラム軽くなるとされています。
伯家神道の神事では、天皇陛下がお隠れになる瞬間に、
口から出るそのエクトプラズを、
皇太子殿下が
全部吸い込むことになっていて、それが真の意味で皇太子殿下が次の
天皇になられる瞬間なんです。
そういうことを柴田さんにお話ししたら、
『やっぱり、私、間違ったことはしてなかったんですね』とすごく喜んでおられました。
エクトプラズムをどうやって受け止めればいいかわからなくて、吸い込んだこともあったそうですから。
ちなみにいうと、天皇陛下の場合は神事として行うので別ですけど、普通は、他人でも誰でもいいわけです。個別性のない魂の継承なので」
「なるほどね」
「それで、僕は柴田さんに一つ質問をしました。東京に『麻布の茶坊主』といって、すごく当たる予言者がいます。
その茶坊主さんに、僕は93歳のときに若い女性のひざ枕で死ぬといわれたんです」
つづくモンミ
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