「うどん」江戸小話

これは、うどんがまだ、大変珍しかった頃のお話です。

うどんをごちそうすると、和尚さんや村人たちが、庄屋さんのところへ呼ばれました。

ですが、みんなはうどんを食べるのが初めてで、どうして食べたらいいのかわかりません。

そこで村人たちは、和尚さんのまねをすることにいたしました。

みんなが注目する中、和尚さんはうどんに汁をかけて、つるつるっとすすりました。

『おおっああやってたべるのか）

それを見て村人たちも、うどんに汁をかけてつるつるっとすすりました。

ところがそのうち、和尚さんが、『は、はっ、は−くしょん』と、大きなくしゃみをしたのです。

すると、どうでしょう。

うどんが鼻の穴から飛び出して、鼻水の様にぶら−−んとたれさがりました。

それを見た村人たちも、急いで、

『は、はっ、は−くしょん』と、やったのですが、うどんはなかなか鼻の穴から出てきません。

あっちでも、

『は、はっ、は−くしょん』

こっちでも、

『は、はっ、は−くしょん』

何度やっても、うまく出てこないので、

『え−−−−い、めんどうだ』

と、村人たちはうどんを手づかみにして、鼻の穴に無理矢理ねじ込んだということです。





ちゃんちゃん





（１５．１．２０）




(^o^)vでえ−−−−れえ−−−−−ぼっけえ−−−−−モンミ