予習復習の意味で「キングコング」(’33年版)BDを見ました。
モノクロ、特撮部分は基本人形アニメーションですが、元祖だけあって面白いです。髑髏島でコングが現れて以降は恐竜大進撃的にいろんな種類が出てくるので楽しい。人形アニメーションなので動きに味がありますが、これだけ動かすのは時間がかかったでしょうな。コングの表情が愛らしいですね。ニューヨークに移動してからはあっという間にラストの有名なセリフまで行きます。
コングが土……原住民の方々を踏みつぶしたり口で噛むシーンがあるので完全版の方みたいです。公開当時に時間の関係でカットされたのがこんなシーンだと石上三登志さんが映画宝庫1号('77年)のコラムで書いておられました。こんな古い本をまだ持っているんだから物持ち良いにもホドがあるよ……。昔の映画評論家でSF映画をちゃんと評論してくれるのって石上さんと双葉十三郎さんくらいでしたなぁ(遠い目)。
そして部屋の片付けの時に見つけて「どうして買ったんだろう……」と首をひねった「北京原人の逆襲」BDも見ました。
東宝でゴジラ映画を作られていた方々がスタッフとして参加しただけあって特撮シーンはいいですよ。ミニチュアも精巧ですし。香港の街中だと北京原人のサイズが変わったりしますが、そこはご愛嬌。
北京原人を発見するため奥地に行く途中で現地ガイドが虎に片足噛みちぎられるわ、暴れ象に踏みつぶされるわ、底なし沼に沈むわと川口浩探検隊並みにハードな描写ですが、つい笑ってしまうのは自分の心が汚れているからでしょう。
主人公が北京原人と仲の良い女ターザンと出会ってからの描写は、今の映画では無理かもしれません。だって本物の象に乗ったり本物の虎を抱いたり本物の豹を肩に乗せて振り回したりするんだもん。過激な動物愛護団体がスタジオに火をつけそうだし。
こんだけ本物の動物使えるんだから当時のショウブラザースはスゴかったんですねぇ。
問題は脚本がガバガバすぎるのと人物描写がヒドすぎることでしょうか。ビルの屋上の北京原人を大人しくさせるので攻撃を止めてください、分かった、という会話の後に主人公と女ターザンが向かったのに、何としてもペキンマンを殺せ必ず殺せって警視総監があっさりビル爆破命令しちゃうし。
街を守るためには犠牲もやむを得ないという、問題定義らしきものなんですかねぇ……。メイキングで、当時の香港では特撮映画を作ったことがなかったと言っておりますのでそのせいかもしれませんが。
そーかなー?
吹き替えで見たので気分はゴールデン洋画劇場。そして見終わった後には「どーして買っちゃったのかなー」という疑問が再び……。
ラウレティンス版……というかギラーミン版は見なくてイイね。
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