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2017年03月17日16:09

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2017年5月1日〜7日のゲームをクリアしました

 1日〜7日という数字にも17が入っていることにたった今、気づきました。
 『ever17』というゲームをクリアしました。
 ダンガンロンパ関連の話題でなにかと比較されているようだったので気になったのです。

 とても楽しめました!

 ネタバレが致命的なゲームですので、プレイなさる予定の方は改行以下ご覧になりませんように。でも古いゲームだから配慮無用かなあ?(でも私は未プレイでしたし!)
 プレイしたのは Premium Edition 版です。リメイクはところどころ改変があるそうですね。でも大筋は同じみたい。
 
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 見えてもいいようにプレイを終えないと意味がわからないネタバレを先に。

●BWは(n-1)次元に干渉できる

 という理解に至ればだいたいの謎は許容範囲だと思いました。
 たとえば武、少年の視点を共有することは明確に示された干渉の例です。その副産物として記憶障害という【影響を残してしまう】こともすべてのプレイヤーが理解します。

●視点共有者(武、少年)以外でも世界の重ね合わせを実感するシーンが複数ある

 のは、「周囲の世界もBWに影響を受けて変化した」と解釈します。視点共有者が変化しちゃうのなら、周囲もまた変化しちゃうのですよ。1個体で変化がとどまる理由はべつにありません。とどまらない理由もないんだけれど、BWは「干渉できる」という設定なのです。とどまらなくてちっとも矛盾しません。

 闇鬼の缶の音(缶の動き)、ヤミオニのときの少年の「はちじゅうはち、はちじゅうきゅう」(だっけ?)の声も、BWが原因であるのではないでしょうか。意図せず干渉しちゃったね、と。ただし缶を蹴るのはBWが意図していないのに起こっていることから、ゲーム上では描かれていない最初の原因がほかにあるとしなければならないと思います。ピピが誤って蹴ってしまった、でもいいのです。描かれていないから「ありえない」のではなく、描かれていないから「描かれず、わからないままだが、それでいい」のだと思います。でもほんとは描いてほしかったよね(笑)。

 缶と同じことが別のことにもいえます。
 1プレイ目で世界の重なりが生じるのはおかしいということです。少女(ココ、マヨ)の声が2人ぶん聞こえるのは、2プレイ目でなら問題ないのですが。ということで、ここでも「描かれず、わからないままだが、それでいい」起点がどこかにあるのでしょう。
 BWは明確にプレイヤーを意図しています。でも一致しているわけではない。プレイヤーはBWとほぼ同じだけれど、BWよりもさらに外なる神(のごとき万能に近い存在)で、BWすらコントロールしている。その証拠にBWよりちょっとだけ世界のことも多く理解しています。ever17がゲームであることとかもBWは知らないけれどプレイヤーは知っていますからね。(たぶんこのせいでダンガンロンパと比較されるんだろうなー、と思うのです)

●BWはプレイヤーより先に二つの世界(武視点、少年視点のこと)を体験している。起点となる出来事はゲーム内では描かれていないがおそらく実際にあった。

 BWが意識せず、自分の記憶・体験のほうをうかうかと現実に投影してしまう出来事として、「生体反応:1」も解釈できそうに思います。あるいは「生体反応:7」とかも。「あれ、生きている人は7人だっけ、いや6人、いやいやいや5人……でいいんだよね?」というBWの心の動きが作中に表現されたという解釈をするとよさげかなあ。うっかり干渉してしまうんですね、BWは。記憶障害に代表されるように、そうしようと思ったことじゃないのに変な悪影響を出しちゃう。もちろん意図して干渉することもできる。ココ編の終わりで田中先生に直接語りかけていました。やればできる子。やらなくていいことも引き起こしちゃう子。それがBlick Winkel。

 上記のようなこと、私は「製作者がこのように作った」と思って書いているのではありません。製作者はどうでもよくて、すでに出来上がって世に出た作品に、俳句や短歌と同様に「最大限に楽しめる解釈」をあとから付けくわえています。「あとから」です。「付け加え」です。そうやって楽しむものですよね。世の中のすべての人工物は。いえ、自然物でさえも。

 それにしても武はかっこよかったですね。

 惜しい点があるとしたら、1stクリアをもっと簡単にしたらよかったのに、ということかなー。シナリオをいじる必要はありません。露骨に正解がコレとわかるような誘導を追加すれば実現できると思います。武視点のバッドエンドを3回くらい見ましたよ。ネタバレしたらつまらないと知っていたのですべての情報を遮断してプレイしましたが、きつかった!
 でも登場人物たちがちゃんと考えて行動しているところ、すごくよかったと思います。シナリオの都合で動いたりはしなかった。よくあるではないですか、キャラがムリヤリ無能にされて謎になに一つ気づかない、推理もできない、「ここでああすればいいのに」と思うあらゆる箇所でなにも対策を講じない、それで「じつは真相はこうでした」「まさか思いもよらなかった!」と画面の中でワーワー言っているのを眺めるプレイヤーは「ええー……かなり前のほうでそう思っていたし、選択肢さえあればあれもこれも未然に防げたよ」と思うことが。今回は逆に「なぜここで予知して事故を防いだんだろう?」と思うことが数回あるので、よかった! そっちで驚きたいですよね。2002年に作られたゲームでちゃんとやっている先人がいるんじゃないですかー。

 日記なんで、いつものように推敲もなしにメモ。

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