2017.3.11 於:みなとみらいホール(完売)
(前半)
サンサーンス
序曲とロンド・カプリツィオーソ
マスネ
タイスの瞑想曲
サラサーテ
ツィゴイネルワイゼン
(ソリストアンコール)
JSバッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第2番より サラバンド
(後半)
マーラー
交響曲第1番ニ長調 (巨人)
(アンコール)
同曲のラスト1分間(コーダ)の再演
指揮:小林 研一郎
ヴァイオリン:前橋 汀子
コンマス :木野 雅之
震災からちょうど6年目を迎えたこの日、ロビーには同フィルが震災翌月から200回を超え行っているボランティア活動の様子を伝えるレポートや展示が置かれていました。(来月には冊子が出来上がるとのこと)
前半は今年演奏活動55周年を迎えた前橋さんの演奏。最近続けて強めの弓使いノソリストを聴いていたので、こんなにも柔らかな演奏があるのだと関心。楽しげなサンサーンス、途切れ途切れに弱音が染み込むタイス。腕の力や楽器の違いもあるのだと勝手に納得していたのですが、最後のツィゴイネルワイゼンではしっかりとした超絶技巧も効いていました。色彩も豊か、1曲目は初めてでしたが、その音色に惹き込まれました。
後半は60分近い大曲。眠気やエコノミー症候群に備え、休息時間に少し館内を歩きます。来月の定期のジュニアの追加チケットを購入。
コバケンの巨人はオハコの1曲。
コンサートで聴くのは初めてです。生音を上空席から聴いてはじめて分かる繊細さ、指揮者のその配慮と応える弦楽器、管楽器、打楽器、ハープは何楽器?がずんずん心に響き55分間一瞬の油断も出来ません。(何だかこの1ヶ月間で一番頭が冴えたかも) そしてラストは爆演!
何度もやっている「なあなあさ」なんで微塵もなくてオーケストラと指揮者が同じ方向に向け何かを強く語ろうとしているように見えます。何かを・・・
マーラーは良いです。本当に。少し青臭い感じもいいです。
ホルンがめちゃめちゃ格好いいです。木管も完璧!
毎回精魂尽きるかの如き演奏を行うコバケン氏ですが、今回は震災や自身が出身のいわき市への思いが強くあったと思います。敢えてなのか多くを語りませんでしたが代わりに演奏が語っているように感じました。落涙。
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