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2017年03月11日22:53
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あれから6年-��-絆診療所
震災の翌年から、いろいろな縁があって南相馬市の復興支援に関わっています。
元南相馬市立小高病院長でいらした遠藤清次先生とひょんなことからお知り合いになったのが、まあ、決定的なんですけど。
もともとの小高病院も地方公立病院の例に漏れず、大赤字の病院で、閉鎖して南相馬市立総合病院に統合させるという話があったのだけれども、お年寄りが多い小高区から南相馬市立病院に通院するのはとても大変… 地域の方々が「小高病院を存続させる会」てのを結成して、遠藤先生はその地域住民の心意気に共感して奮闘していました。（週3回の夜間当直を含め、ほぼ休み無し）
しかしながら、福島第一原子力発電所の事故により小高区全域が避難指示区域に指定されたことから、診療の休止を余儀なくされました。
小高区の住民は鹿島区を中心とした仮設住宅に避難、遠藤先生は猪苗代町立病院に勤務していたのですが、仮設住宅に暮らすお年寄りからの熱烈な「遠藤先生に看てもらいたい」「最期は遠藤先生に看取って貰いたい」などの要請を受け、仮設住宅の中の仮設商店街の一角に仮設診療所＝絆診療所を開きました。
仮設住宅に開いた絆診療所 2013年-7月
看板の文字は鎌田先生によるもの。
昨年に仮設診療所の設置期限が切れるのを機に、自費で資材を投入して新しい診療所を近くに新設。それが新絆診療所です。
新診療所 後ろ姿は遠藤先生
遠藤先生の健康論は「食・動・楽」 つまり食事と適度な運動と、そして「楽しむ」こと。
このうち食に関しては、絆診療所の影の統裁＝鶴島綾子さんが担当。仮設住宅の狭い台所でもお年寄りでも（特に男性の独居老人が多い）簡単に作れる健康食レシピを考案しています。あの、諏訪中央病院名誉院長＝鎌田實先生ともコラボしています。
鎌田實先生も絆診療所の賛同者＆協力者で、診療所横の看板は鎌田先生の直筆によるものです。
そして運動は「ふくしまをリハビリで元気にする会」を立ち上げた、作業療法士の岡本宏二さんが担当。
で、「楽」の部分ですが、この岡本さんって半端なく面白いんで、オバちゃん・おばあちゃんたちを笑わせまくってるんですよねー（下ネタ多し）
ちなみに日本作業療法士協会の広報部長（今は辞めてます）や代議員だったりしてかなり偉い人なんですよね。作業療法士の学生なんかに言わせると「神様」的な人なんだとか。そういう雰囲気を微塵たりとも見せないところが大好きです。
そして仮設住宅はかなり広い範囲に渡って点在していて… お年寄りにとって診療所に通院するのが困難だったりします。
そこで事務長（管理栄養士＝鶴島さんのご主人）が各所への送迎も行っています。事務長は本当に影で絆診療所を支えてる方です。
で、私たちは遠藤先生・鶴島さん・岡本さんたちと組んで、盛り上げながら仮設住宅を回ったりしていたわけです。
診療所が新しくなってからは、待合室がホールを兼ねているので、患者さんたちがここに集まってみんなでワイワイやってます。
新絆診療所の待合室兼ホール。天井がすごく高くて開放感があり、ガラス面も多くて明るい雰囲気。
よく、病院の待合室でお年寄りが「今日は○○さん来ないねぇ、具合でもわるいのかねぇ」と言ってるという、古典的な小話があって… 一般的には「悪いこと」とされているのですが、絆診療所では元気な人でも誰でも気軽に来てください…みーんなWelcome！ の姿勢です。
いや、地域に健康や病気などの情報発信元＆そういったたまり場的なものは絶対に必要で。そういったものが健康づくりに寄与する影響って凄く大きいと思うのですが、まあ、現在の医療制度では難しいことです。そういった施設、病院（老人病院が主）は何軒かありますが、大抵はどこかからの助成金・寄付金・ボランティアで賄っている感じです。絆診療所もそんなところで、まあ、赤字のようです。
でも、たぶん絶対にひとつの地域医療の完璧な理想スタイルのひとつを形成してると思う。私も医療従事者の端くれとして、もう全面的に遠藤先生＆絆診療所応援したくて…。
んで、私もそういった被災者のオバちゃん達と一緒に遊んでる。。。
ボランティアで行ってるって意識はあんまりなくて、遠藤先生たちに会いに行ってるって感じ。遊びに行ってるって感じ。で、夜は飲んでる（笑）
今年も5月と11月に行ってきます。
■岐路に立つ被災地の「仮設商店街」 迫る退去期限、新設への移転進まず
(THE PAGE - 03月11日 14:43)
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元南相馬市立小高病院長でいらした遠藤清次先生とひょんなことからお知り合いになったのが、まあ、決定的なんですけど。
もともとの小高病院も地方公立病院の例に漏れず、大赤字の病院で、閉鎖して南相馬市立総合病院に統合させるという話があったのだけれども、お年寄りが多い小高区から南相馬市立病院に通院するのはとても大変… 地域の方々が「小高病院を存続させる会」てのを結成して、遠藤先生はその地域住民の心意気に共感して奮闘していました。（週3回の夜間当直を含め、ほぼ休み無し）
しかしながら、福島第一原子力発電所の事故により小高区全域が避難指示区域に指定されたことから、診療の休止を余儀なくされました。
小高区の住民は鹿島区を中心とした仮設住宅に避難、遠藤先生は猪苗代町立病院に勤務していたのですが、仮設住宅に暮らすお年寄りからの熱烈な「遠藤先生に看てもらいたい」「最期は遠藤先生に看取って貰いたい」などの要請を受け、仮設住宅の中の仮設商店街の一角に仮設診療所＝絆診療所を開きました。
仮設住宅に開いた絆診療所 2013年-7月
看板の文字は鎌田先生によるもの。
昨年に仮設診療所の設置期限が切れるのを機に、自費で資材を投入して新しい診療所を近くに新設。それが新絆診療所です。
新診療所 後ろ姿は遠藤先生
遠藤先生の健康論は「食・動・楽」 つまり食事と適度な運動と、そして「楽しむ」こと。
このうち食に関しては、絆診療所の影の統裁＝鶴島綾子さんが担当。仮設住宅の狭い台所でもお年寄りでも（特に男性の独居老人が多い）簡単に作れる健康食レシピを考案しています。あの、諏訪中央病院名誉院長＝鎌田實先生ともコラボしています。
鎌田實先生も絆診療所の賛同者＆協力者で、診療所横の看板は鎌田先生の直筆によるものです。
そして運動は「ふくしまをリハビリで元気にする会」を立ち上げた、作業療法士の岡本宏二さんが担当。
で、「楽」の部分ですが、この岡本さんって半端なく面白いんで、オバちゃん・おばあちゃんたちを笑わせまくってるんですよねー（下ネタ多し）
ちなみに日本作業療法士協会の広報部長（今は辞めてます）や代議員だったりしてかなり偉い人なんですよね。作業療法士の学生なんかに言わせると「神様」的な人なんだとか。そういう雰囲気を微塵たりとも見せないところが大好きです。
そして仮設住宅はかなり広い範囲に渡って点在していて… お年寄りにとって診療所に通院するのが困難だったりします。
そこで事務長（管理栄養士＝鶴島さんのご主人）が各所への送迎も行っています。事務長は本当に影で絆診療所を支えてる方です。
で、私たちは遠藤先生・鶴島さん・岡本さんたちと組んで、盛り上げながら仮設住宅を回ったりしていたわけです。
診療所が新しくなってからは、待合室がホールを兼ねているので、患者さんたちがここに集まってみんなでワイワイやってます。
新絆診療所の待合室兼ホール。天井がすごく高くて開放感があり、ガラス面も多くて明るい雰囲気。
よく、病院の待合室でお年寄りが「今日は○○さん来ないねぇ、具合でもわるいのかねぇ」と言ってるという、古典的な小話があって… 一般的には「悪いこと」とされているのですが、絆診療所では元気な人でも誰でも気軽に来てください…みーんなWelcome！ の姿勢です。
いや、地域に健康や病気などの情報発信元＆そういったたまり場的なものは絶対に必要で。そういったものが健康づくりに寄与する影響って凄く大きいと思うのですが、まあ、現在の医療制度では難しいことです。そういった施設、病院（老人病院が主）は何軒かありますが、大抵はどこかからの助成金・寄付金・ボランティアで賄っている感じです。絆診療所もそんなところで、まあ、赤字のようです。
でも、たぶん絶対にひとつの地域医療の完璧な理想スタイルのひとつを形成してると思う。私も医療従事者の端くれとして、もう全面的に遠藤先生＆絆診療所応援したくて…。
んで、私もそういった被災者のオバちゃん達と一緒に遊んでる。。。
ボランティアで行ってるって意識はあんまりなくて、遠藤先生たちに会いに行ってるって感じ。遊びに行ってるって感じ。で、夜は飲んでる（笑）
今年も5月と11月に行ってきます。
■岐路に立つ被災地の「仮設商店街」 迫る退去期限、新設への移転進まず
(THE PAGE - 03月11日 14:43)
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