2月25日
先週藤原岳に登った時に見えた山。
養老山地だった。
最高峰が笙ヶ岳908m。
養老山地は聞いたはあったが、特に興味は感じなかった。
だが、藤原岳から見るその姿に関心が行った。
家に帰ってから調べると、笙ヶ岳は雪のある時期はあまり登られていない。
養老山までか、その手前の小倉山までの記録が多い。
うまくトレースがあって行かれそうなら笙ヶ岳まで、無理そうなら養老山まで行ってみよう。
麓にある養老の滝はあの孝子伝説のある滝だ。
親孝行の孝子が見つけた養老の滝の水が父親が大好きなお酒だったという伝説の滝だ。
居酒屋「養老乃瀧」は私が大昔初めて行った居酒屋だ。
いくつの時だったかは・・・まあ今なら時効かな。
高校の卒業式の夜でした。
前日に国道258号線の道の駅「月見の里南濃」で車中泊した。
早朝養老公園を目指す。
麓の養老公園は遊具があったり、土産物屋や旅館もあったりする観光地だ。
でも、朝の7時はまだ静かだった。
駐車場に車を止めてまずは養老の滝を目指す。
この日は晴れる予報だったが、養老の滝あたりで小雪が舞ってきた。
山のほうには雪雲がかかっている。
テンションダウンで上だけカッパを着る。
歩きながらも、このまま天気が悪かったらどうしよう、吹雪いたらどうしよう、止めようかどうしようかと迷いながら進む。
ここはやっぱり岐阜県なんだなあ。三重県なら晴れているだろうな。
それでも時折青空も覗くし、天気予報を確認すると良くなりそうなので希望を持って進む。
登山道の真ん中は凍った雪が残っているので滑らないようにと端を歩く。
標高500mあたりのベンチに着くと、天気も回復傾向なので、気持ちも前向きになり、6本アイゼンを付ける。
三方山に着くと、上空には雲が立ち込めていたが、広い濃尾平野が目に飛び込んできた。
平野が少ない紀伊半島の山からは見ることのできない広大な濃尾平野にまずは驚く。
さらにその奥に御嶽山が見えてテンションアップ!
広い濃尾平野の向こうにそびえる御嶽山は神々しい姿だった。
小倉山に行く。
なだらかなかわいい山だ。
小さな霧氷も可愛い。
霊仙山方面が望まれた。残念ながら山頂近くには雲がかかっていた。
養老山、笙ヶ岳も見えた。
ここから養老山に向かう。
養老山に着くが展望はない。
山頂にはトナカイが寂しく佇んでいた。
クリスマスまでここで一人待機するのだろうか?
かわいそうなので、持って行ったひこにゃんとツーショット!!
少し先の林道に下ると、木々の間から鈴鹿の山が見えた。
先週養老山地を眺めた藤原岳も見えたのでうれしかった。
霊仙山も先ほどより雲が取れてはっきりと見えた。
養老山から下り、笹原峠からもみじ峠まで行く。
ここから笙ヶ岳に登るのだが、かすかなトレースがあるだけだ。
初めての山だし単独なので笙ヶ岳に行くのは止めて林道経由で下山することにした。
林道の途中からも濃尾平野や御嶽山を見ることができた。
養老の滝に戻り、滝の下で水を汲んで飲む。残念ながら伝説のようなお酒ではなく水だった。
親孝行が足りなかったかな。
養老山地は標高は低いが、場所柄適当に雪もあり、眺めのいい場所もあり、可愛い感じの山で気に入った。
また機会があったら笙ヶ岳にも登ってみたいと思った。
そして、養老公園に戻り、車を走らせると・・・
車からも濃尾平野の向こうに御嶽山が見えた。
濃尾平野の西の端っこからも見えるなんてすごいなあと思った。
別に山に登らなくても見えるんだ!
紀伊半島からは考えられない光景だ。
今回は濃尾平野の広さに圧倒された山行になった。
恐るべし濃尾平野!!!
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