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2017年02月12日20:06

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海外まんが事情

 以前竹熊健太郎氏が、「マンガ原稿料はなぜ安いのか」で、
「週刊連載は、アメコミのように、出版社プロデュースで完全分業制にするべき」
 という提案をしていましたが、アメリカンコミックス(アメコミ)について、少し調べてみました。アメコミは、日本のまんがとはシステムが相当違います。

アメコミの二大出版社と代表作
 DCコミックス/スーパーマン バットマン ザ・フラッシュ他
 マーベルコミックス/スパイダーマン キャプテンアメリカ Xメン他

 これらの作品の著作権は、まんが家ではなく、出版社が持っています。そして印刷はフルカラーで、作画は完全分業制になっています。

ライター(脚本)→ペンシラー(下描き)→インカー(ペン入れ)→カラーリスト(彩色)→レタラー(文字書き込み)

 他にもアーチスト(下描きとペン入れを両方行う人)、エディター(編集者)が集まり、アメコミが制作されます。
 そのためアメコミは、同じタイトルでも執筆者が異なることが多く、当然絵柄も違います。わかりやすく例えれば、こち亀は、日本では第一話だろうが最終回であろうが、秋本治氏が作者ですが、アメコミの場合では、
「今週のこち亀は秋本治が作画 来週のこち亀は鳥山明が作画 再来週のこち亀は原哲夫が作画 四週目は荒木飛呂彦が作画 五週目は尾田栄一郎が作画 六週目は小畑健が作画……」
 というようなものです。


※このシステムの長所と短所

長所
 出版社が著作権を持つことで、スーパーマンやスパイダーマン等の作品は、出版社が続編を出す限り、永遠に続けることが出来る
 別作品で登場するキャラとのクロスオーバーが容易に行うことが出来る

短所
 まんが家の作家性が失われる
 まんが家には著作権が無く、まんが家が得ることが出来る権利が損なわれる

 もっとも、イメージコミックスのように、出版社ではなく、まんが家本人に著作権がある、ほぼ日本と同じ形態のアメコミもあります。


 ……と、付け焼き刃の知識で、アメコミについて書いてみましたが、他にもいろいろと調べていきたいと考えています。
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