虐殺器官･魔法使いの嫁中編観てきたよ

■虐殺器官
伊藤計劃原作のPROJECT ITOH 3作品の内、確か最初に作り始めて最後に公開になったものです。あんまり期待しないで見始めたのですが、ガチSFっぽくて3つのうちでは唯一普通に楽しめました。サラエボで手製の核爆弾が使用された結果、テロ対策としてプライベートが制限される監視社会となった世界。主人公は米軍の特殊部隊員で、世界各地で争いの火種を巻いて回る言語学者を追跡する任務を追うことになります。邂逅を果たしたとき、男は『人間の脳には、あらかじめ虐殺を行う機能が備わっている』と嘯き……というような話。衒学的な会話や、数十年先の技術の各種兵器や武装の描写（陸海空からの強襲が描かれて格好良い）など、なんとなく押井守っぽい雰囲気もあります。話的には、筋書きは読めるしそう新しくも感じられないのですが、原作はまた違うのでしょうね……。一見の価値はある感じでしたよ。

■魔法使いの嫁 星待つひと 中編
幼きちせが出会った、森の中の魔法使いと図書館。居所の無いちせが図書館に依存していく様が淡々と描かれますが、とある約束を破ったことから悲劇が訪れて、次回に続いてしまいました。森の魔法使いは見た目と違って情緒不安定・躁鬱の気ありで、櫻井孝宏が気持ち悪ーい感じに演じていました。気持ち悪くしようと思っていたのか、それとも結果的にそうなってしまったのかいまいち分かりませんが……。本編前に、ゆるい絵柄で4コママンガ的なお話と前編のおさらいがあるため、前編上映時と違ってメイキングはありませんでした。次は半年後らしい。長いだろ……。